西野朗監督率いるタイが痛いドロー 最下位相手に2度追いつかれ逃げ切れず

タイ代表西野朗監督

<W杯アジア2次予選:タイ2-2インドネシア>◇3日◇G組◇ドバイ

前日本代表監督の西野朗監督(66)が率いるタイ(FIFAランキング106位)が、ワールドカップ(W杯)カタール大会のアジア2次予選で、インドネシア(同173位)と2-2で引き分けた。

最終予選進出へ、是が非でも勝ち点3がほしい試合だった。相手は格下で、G組最下位。勝って、残る強豪UAEとマレーシア戦につなげたかったが、2度のリードを守れず引き分け、計算していたはずの勝ち点3を手にすることはできなかった。

コロナ禍でもあり、2次予選の残り試合はUAEでの集中開催。メンバー招集も思うように進まず、横浜F・マリノスのDFティーラトンが招集を辞退するなどし、チームは揺れた。

そんな中で5月25日に、西野監督がタイ代表の公式YouTubeチャンネルに登場。「今回ティーラトンが代表に参加してくれなかったことについては、自分自身、チームにとっても残念なこと。ただ、彼は代表に行きたくないとか、拒否している中で今回来なかったのではなく、日本で、コロナ禍の厳しい状況を感じている。決して、タイの中で報道されているような、拒否をしているわけではない」などと発言。主力のティーラトンを擁護し、騒動の火消しを強いられた。

ピッチでのチーム作り、連係の確認に集中したい中で、違った仕事を求められるなど、厳しい状況に。追い打ちをかけるように、合宿中には選手やスタッフに感染者が出た。そんな中で、何とか試合にこぎつけたものの、つまずいた。

18年には、W杯ロシア大会直前の緊急登板で日本代表を率い、見事な指導力と采配、そして選手を信頼して任せる腹の据わったところを示し、勝負師として日本を決勝トーナメントまで導いた名将。タイ国民から、日本屈指のダンディー指揮官は、最終予選進出、そしてW杯出場という夢を託されている。

しかし、この痛すぎる引き分けで、突破へ、厳しい立場に追い込まれた。残りは8日のUAE戦と16日のマレーシア戦。