マジョルカ久保建英、復帰秒読み 地元紙は27日ヘタフェ戦の救世主期待

MF久保建英(21年9月撮影)

右膝のけがからの復帰を目指す日本代表MF久保建英(20)が、不調にあえぐマジョルカの状況を好転させる可能性があると、地元紙ディアリオ・デ・マジョルカ電子版が24日に報じた。

マジョルカの久保負傷前のリーグ成績は2勝2分け2敗の勝ち点8。負傷後の成績は1勝4分け3敗の勝ち点7。ここ6試合勝利がなく、苦しんでいる。

久保は9月22日レアル・マドリード戦で負傷後、2カ月以上リハビリに励み、グループ練習に復帰した。ディアリオ・デ・マジョルカ紙は「マジョルカに朗報が訪れた。ここ11試合でわずか1勝しか挙げられず、序盤に獲得した勝ち点にしがみついている危機的状況の中、ルイス・ガルシア監督は笑顔になれる理由を得ることができた。それは今夏、最も重要な補強となったタケ・クボが24日にグループ練習へ復帰したことであり、もし右膝半月板の状態が良ければ、今週土曜日のヘタフェ戦でメンバー入りすることになるだろう」と記した。

さらに久保の能力について「タケには試合を決める力がある。絶えず2人のDFをくぎ付けにして相手チームの脅威となり、マジョルカに新たな想像力と攻撃力をもたらせてくれるだろう。李康仁(イ・ガンイン)によって断続的にはもたらされているが、それはタケの欠場により失われているマジョルカの要素。タケはボール扱いが並外れてうまく、徐々に上達していっているシュートを打たない日はない」と記した。

ルイス・ガルシア監督は久保負傷後、4-2-3-1の攻撃的MF3枚に関して、ダニ・ロドリゲスと李康仁を絶対的レギュラーにしている一方、残りについてはアマトとアントニオ・サンチェスを交互に起用してきた。この状況を受け、同紙は「タケが100%の状態に戻った場合、そのポジションに入ることになるだろう」とレギュラー復帰を予想。実際、久保は負傷前までに出場した6試合中5試合でスタメン入りし、監督の信頼を得ていた。

久保の戦列復帰は秒読み段階に入っており、早ければ27日のヘタフェ戦で、9試合ぶりに勇姿を見ることができるかもしれない。(高橋智行通信員)