【欧州CL】ビリャレアル人口5万人の街から乗り込み奇跡4強 枠内シュートはゴールの1本のみ

<欧州CL:バイエルン・ミュンヘン1-1ビリャレアル>◇12日◇準々決勝第2戦◇ミュンヘン

ビリャレアル(スペイン)が1-1でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)と引き分け、2戦合計2-1で16年ぶり2度目の準決勝進出を果たした。

日本でいえばサッカーどころでもある滋賀・野洲市などと同規模の人口約5万人の街からやってきたビリャレアルが奇跡を起こした。150万人近くが暮らす大都市ミュンヘンに乗り込んで奮闘。0-1の終了間際にカウンターからボールをつなぎ、最後は途中出場したばかりのFWチュクウェゼが左足で同点ゴールを決めた。2戦合計を2-1としてベスト4進出を決めた。

ビリャレアルはシュート数で4本-24本と相手に圧倒的に上回られ、枠内シュートはチュクウェゼの1本だけだった。だが統率の取れた守備でBミュンヘンの猛攻をしのぎきり、唯一の好機をものにした。

日本では久保建英をあまり起用しなかったイメージが強いエメリ監督だが、中規模クラブを欧州4強に導いた手腕は確か。試合後には「最高の気分だ。決勝トーナメント1回戦のユベントス戦が我々に多くの自信をくれた。今日もビッグゲームだったが、すでに(1-0で勝った)第1戦がウチの強さをよく表していた。我々は守備で完璧だった」と喜んだ。

プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたDFアルビオルも「信じられない。本当にハードワークが必要だった。チームとしての勝利だ。2試合とも相手の猛攻を受けたが、ベスト4進出はビリャレアルにとって素晴らしいことだ」と話した。同クラブの準決勝進出は05-06年シーズン以来、2度目。その時はアーセナル(イングランド)に2戦合計0-1で敗れた。今回は壁を打ち破れるか。世界中から注目が集まる。

◆ビリャレアル 1923年創設。スペイン・バレンシア州カステリョン県ビリャレアルを本拠地とするクラブ。ホームは2万3500人収容のエスタディオ・デ・ラ・セラミカ。ビリャレアルとはスペイン語で「王の町」という意味で、クラブエンブレムにも王冠が描かれている。スペイン1部リーグで優勝はないが、欧州リーグで優勝1回(20-21年シーズン)を記録している。久保建英は20-21年シーズンの途中まで所属した。