久保建英、次節バルセロナ戦は「今までと違って明らかな格上ではない。可能性も5割以上ある」

<スペインリーグ:カディス0-1レアル・ソシエダード>◇14日◇開幕節

【カディス(スペイン)高橋智行通信員】レアル・ソシエダードに加入したMF久保建英(21)は、アウェーで行われたカディスとの今季初戦に2トップの一角で先発出場して公式戦デビューを果たし、前半24分に初ゴールを決めた。後半34分までプレーし、チームは1-0で競り勝った。

ワールドカップ(W杯)イヤー初戦で上々のスタートを切った久保。試合後の一問一答は次の通り。

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-今日のゴールが今季、Rソシエダードで戦っていくにあたりどんな意味を持つのか?

今までで最高の滑り出しだと思います。初戦で点をとって、しかもスタメンで始められたというのは。僕はいつも終わりが大事と言っていますけど、始まりも大事だと思うんで、しっかりいいスタートが切れたかなと思います。

-今季のゴールの目標を設定しているか?

設定していますが、ここでは内緒にさせてください。後々どこかで語れればいいかなと思っています。

-FWで起用された感触

たぶん、ピッチで見ているよりかはやりづらかったですし、僕はどちらかというと足元に引いて受けたいんですけど、監督からは、みんながそうだと思っているから、お前は逆に裏に狙っていけと。結局、ゴールも裏抜けからのゴールだったので、本当に監督が、僕が知らない才能というか、僕が今まで知らなかったような動きを要求してくれたことで、望み通りの形の、監督が描いた通りのゴールだったのかなと思います。

-FW起用をいつテストした?

練習では全く試してなかったです。練習だとチームメートの関連もあって、僕は基本的にトップ下だったり右でプレーしているので、僕もあそこで出るとは思ってなかったですけど、試合前にしっかりやりました。そこでプレーしている選手のポジション取りはいつも見ているので、どこででもいいような準備はしているので、このような結果につながったかなと思います。

-FW起用はぶっつけ本番だったか?

ですね。こういうことはよくあるので。選手の関連、例えば僕をFWで使いたいからといって、FWの選手をトップ下で練習でやらせるわけにはいかないっていう監督もいます。それは監督次第ですけど。僕は昔から臨機応変に対応できると思っています。

-プレシーズンから開幕戦に至るまでの手応え

プレシーズンでは、自分の中では内容は良かったと思いますけど、結果がついてこずに、どうしたもんかなと思ってはいました。今日は結果が先についてきましたし、自分のゴールで勝ったという事実は揺るがないので、自信を持って次節に向かえると思います。

-一緒にプレーした中で学んだ選手

2トップでプレーしているイサク選手の動きなんかは練習中から見ていますし、今日もイサク選手に合わせようとは思っていましたけど。逆にイサク選手が僕に合わせてくれることもあります。例えばゴールなんかは多分、イサク選手が引っぱってくれたところに僕が抜け出した形だと思います。2トップでの相方の動きというのは今までやってこなかったことなので、これも試合中に勉強になったかなと思います。

-次節バルセロナ戦について

今までと違って明らかな格上ではないと思うので。同じ土俵かと言われたら分からないですが、僕たちの方が順位も上ですし、ホームなので可能性も5割以上あると思います。そういった気持ちで臨んでいけるようなチームメート、監督含めてそこらへんは整っているのかなと思います。

-W杯に向けた意気込み

バスクの新聞(レアル・ソシエダードの地元紙)か何かで言いましたけど、僕はレギュラーを取るつもりでいきます。監督も見ていると思いますし、しっかりゴールの動きだしだったり、ポリバレント性というところも評価してもらって。実力社会だと思うんで、そこは結果だったり内容だったりで示していくしかないと思います。

-W杯に向けたアピール

それこそ僕たちの監督もシーズンが始まる前に、このチームで爆発的なスタートを切れば、W杯に呼ばれる選手がこの中に何人もいると思うっていうのを、お世辞ではなく言っていたと思います。それこそ僕にアシストをくれた(ミケル)メリーノ選手も代表に入っていてもおかしくないですし、入ったり出たりっていう感じですが、僕以外の選手からもワールドカップに向けた意気込みを感じられるので、非常にいい環境だと思います。