W杯決勝会場で9月9日「ルサイル・スーパーカップ」 8万人呼びアルヒラルvsアルザマレク

W杯決勝の舞台にもなるルサイル競技場

サッカーの22年ワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝戦が行われるルサイル競技場で、9月9日に「ルサイル・スーパーカップ」が開催される。

この試合は、19年にJ1浦和レッズを決勝で破るなど、4度のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝を誇るサウジアラビア王者アルヒラルと、エジプト王者アルザマレクが激突するもの。W杯決勝のリハーサルを兼ね、8万人収容の同競技場を満員にして行われる。

22年W杯のナセル・アルカテルCEOは「この地域のビッグクラブ2チームを招いて試合を開催することは、満員のルサイル競技場の運用をテストする上で、これ以上ない方法です。アルヒラル、アルザマレクともにファンからの大声援を楽しみ、国内、大陸レベルでの傑出した成功を誇ることになるでしょう。彼らの戦績はルサイル競技場のような壮大なスタジアムにぴったりです」と話した。

注目の一戦を前に、29日には両クラブが所属するサウジアラビア協会、エジプト協会の代表者がドーハで調印式を行った。

サウジアラビア協会のイブラヒム・アルカシム事務総長は「ルサイル・スーパーカップに参加できることに心が躍っています。数カ月後、この地域で初めてW杯が開催されます。歴史的なお祝いに参加できてうれしく思いますし、我々とアルザマレクの試合が、カタールがW杯のような世界最大のスポーツイベントを開催できる素晴らしい能力を備えているということを示すことになればと思います」とコメントした。

またエジプト協会の代表、ワリード・エルアター事務局長は「カタールW杯はアラブ世界が誇るべき歴史的なイベントになるでしょう。その決勝戦の舞台で試合ができるのは、我々のクラブにとって大きな栄誉です。アルヒラルとの素晴らしい試合に参加できることを楽しみにしています。カタール・スーパー杯はカタールの大きな成功を祝福するものになりますし、我々は世界のサッカー界で最も重要な大会に向け、盛り上げていきたいと思います」と話した。

カタール協会のマンスール・アルアンサリ事務総長も「ルサイル・スーパーカップは歴史的なW杯に向け、カタールの素晴らしい施設を世に示す機会になります。この素晴らしいスタジアムに地域でもっとも権威のある2チームを招くことができてうれしく思います。この試合は、W杯の準備が万全であることと、この地域のサッカーへのあふれる情熱を示すことになるでしょう」と話した。

ルサイル競技場はW杯で使用される8つのスタジアムのうち最大の施設。大会期間中は決勝戦を含めて10試合を行う予定となっている。同スタジアムはサステナビリティー(持続可能性)が売り。PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)製の屋根はスタジアム内への熱風とほこりの流入を防ぐ一方、芝の成長に十分な光をもたらすものになっている。グローバルサステナビリティー評価制度ではデザインに5つ星が与えられ、建設におけるマネジメントはクラスA評価がなされている。