<欧州チャンピオンズリーグ:セルティック0-3レアル・マドリード>◇1次リーグ◇第1節◇6日◇グラスゴー
日本代表候補がそろうセルティック(スコットランド)は、ホームの開幕戦で前回王者のレアル・マドリード(スペイン)に0-3と敗れた。チームが完敗する中、日本人で唯一先発したMF旗手怜央(24)が出色のプレーを見せた。W杯カタール大会(11月20日開幕)の登録メンバー26人入りへ微妙な立場だが、欧州視察中の森保一監督へ大きなアピールとなった。FW前田大然(24)とFW古橋亨梧(27)も途中出場し、欧州最高峰の舞台にデビューした。
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5万7000人で埋まったセルティックパーク。広大な墓地に隣接し「ヘブン(天国)」とも呼ばれる聖地で、背番号41に大観衆の視線が注がれた。攻勢に出たセルティックで、その攻撃のタクトを振るったのは旗手だった。ボランチながら、攻撃時にはインサイドハーフの位置を取り、変化に富んだボールタッチとテンポのいいパスさばきで王者を切り崩しにかかった。
前半20分には約25メートルの距離から強烈なミドルシュート。名刺代わりの一撃は名手クルトワに阻まれた。続く前半26分、敵陣左サイドでワンツーから切り崩し、ゴール前へパス。相手の身をていしたブロックにあったが、レアルを翻弄(ほんろう)した。その後もテンポのいいパスワークや意表を突くサイドチェンジ。クラブのレジェンド、中村俊輔をほうふつさせた。
ただし勝負は王者レアルの前に3失点。旗手も「これがチャンピオンか」と世界のトップを肌で感じた。後半27分でベンチに下がり「強豪ばかりなので、自分たちに何ができるのか証明したい」。チームは完敗だったが、それでも個人としては手応えをつかんだ。
旗手は6月の代表活動に呼ばれず、W杯のメンバー入りへ微妙な立場にいる。だが森保監督も注目していたであろう、レアル戦で見せたプレーは出色のものだった。現地メディア「デーリー・メール」はチーム最高の8点をつけ、「世界トップクラスの中盤の選手たちと対戦したが、場違いな感じはしなかった。この夜のセルティックのベストプレーヤー」と評価した。
日本代表の中盤は遠藤、田中、鎌田、守田、原口ら格別層が厚い。だが東京五輪でサイドバックをやったように、トップ下、ウイングまでこなせる抜群のポリバレント性は旗手最大の持ち味だ。今月のドイツ遠征(23日・米国戦、27日エクアドル戦)のメンバー入りへ、緑と白の41番が大きなアピールを果たした。