FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会で、目標のベスト8にあと1歩及ばなかったものの16強入りした日本代表の主将、DF吉田麻也(34=シャルケ)が13日、成田空港からドイツへ戻った。
自身3度目のW杯を終えた吉田は、次なる目標に「当面はシャルケが厳しい状態なので、残留させられるかどうかを求められている。そこに、残りのシーズン全力を尽くしたい」とチーム残留を掲げた。
前回の18年W杯ロシア大会では、大会終了後にMF長谷部誠が日本代表からの引退を表明。長谷部は7月にW杯での戦いが終了し、3カ月後の9月には新たな代表活動が始まる状況だった。
今回は異例の冬開催。吉田は「遅くとも3月まで(次の)代表活動はない。別にわざわざ、(去就を)明言することはないかなと」とし「自分の気持ちとコンディションにもよりますが、やるべきことに集中して、いいコンディションでいいパフォーマンスを示していければ、声がかかるかもしれないし、かからないかもしれない。それは次の監督に委ねるべきかなと思っています」と正直に現在の気持ちを明かした。
日本サッカー協会(JFA)の田嶋幸三会長からは「いろいろ考えずにやるように」と言われたという。
W杯では1次リーグでドイツ、スペインと優勝経験がある強豪国に勝ち、決勝トーナメント1回戦では準決勝に進出しているクロアチアにPK戦の末の惜敗だった(記録上は引き分け)。
7日に日本に帰国した際は、大勢のサポーターに出迎えられた。以降、吉田だけでなく、代表戦士が情報番組などに出演し、日本代表やサッカーの魅力を伝えている。
吉田は盛り上がりを体感しているが「フィーバーで終わってはいけない。これを根付かせていくためには、選手個々の努力と協会、Jリーグの努力が必須」とキッパリ。「これが、ただ単にブームで、今が旬なものを取り上げられているだけでなく、選手の価値としてやっていかないと。どんなPRよりも結果で示すことだと、みんな、あらためて痛感したと思うので。勝つために何をしないといけないか、勝ったときにどういう準備をしないといけないかが大事。ここから尻すぼみにならないように盛り上げていかないと」と話した。
ブンデスリーガの再開は1月下旬。チームに戻り、練習に合流後、再びクリスマスから1週間の休暇がある。「後半戦は連戦になる。その分、1、2週間で順位が大きく変わる可能性がある。まずは、大きなトーナメントの後はけがをしないこと。前回も五輪の後、そのままいって、肉離れしているので、そこはしっかり注意してやっていこうかなと」と気を引き締める。
他国ではポルトガルのDFペペ、クロアチアのMFモドリッチら吉田より年上の選手がピッチに立っている。吉田は「刺激は受けますけど、自分との戦い。自分がどこまで自制できるか、どこまで自分を高めていけるか。自分との戦いが大事」。吉田の戦いが、再び始まる。