ミハイロビッチ氏死去53歳 19年に白血病告白 監督時代本田圭佑、冨安健洋を指導 FKの名手

ピッチに入る前にミハイロビッチ監督(左)から指示を受けるACミラン本田(2015年10月25日撮影・PNP)

セリエAはボローニャの監督を務めたシニシャ・ミハイロビッチ氏が死去したと、発表した。53歳だった。

同氏は19年7月の会見で急性白血病にかかったことを涙ながらに告白。「私は打ち勝つ」と病の克服を宣言。その後、骨髄移植をするなど、治療に励んでいた。セリエAは「彼の強さ、そして彼の人間性は、イタリアと世界のサッカーに消えない痕跡を残す」などとコメントし、故人を偲んだ。同氏はACミラン時代に本田圭佑を指導。ボローニャでは日本代表DF冨安健洋を抜てきしていた。

選手時代は左利きの名手としてセリエAのラツィオ、サンプドリア、ローマ、インテル、レッドスター・ベオグラードなどで活躍。

ラツィオ時代の98年サンプドリア戦でフリーキックだけでハットトリックを達成するなど直接フリーキックでは歴代最多28得点の記録も持つ。旧ユーゴスラビア代表として98年W杯フランス大会に出場している。