欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントが14日(日本時間15日)に開幕した。日刊スポーツでは、セルビア代表アシスタントコーチとしてW杯カタール大会のベンチにも入った喜熨斗勝史氏(58)に欧州CLの見所を聞いた。現在もストイコビッチ監督の右腕として同代表スタッフに名を連ねる喜熨斗氏が、硬軟織り交ぜながら世界最高レベルの大会について語った。
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◆リバプール-Rマドリード(21日=日本時間22日午前5時) CL最多14回の優勝を誇るRマドリードと2位7回のリバプールがいきなり対戦します。リバプールの状態が上がらないので、Rマドリードの方が下馬評は高いかと思います。リバプールは国内リーグ戦も中位に位置しており、優勝はおろかCL圏内も風前のともしび。来季のCL出場のためには今大会で優勝するしかない状況です。 逆に言うと、現状により「この大会(CL)しかない」と逃げ場がない背水の陣の戦いで臨み、すごい力を発揮するかもしれません。CL出場がクラブにもたらす利益はかなりのものなので、出場の可否で経営、強化の面にもかなりの影響が生じるからです。
W杯カタール大会のトレンドを引っ張るなら負けないような戦いをしつつ、サラーなどの個人能力をいかしてくる可能性があります。そのあたりのクロップのマネジメントがどうなるかも注目です。
一方でRマドリードはリーグ戦はいまいち波に乗りきれていませんが、クラブW杯も制したことが何かのきっかけになるか。FWビニシウスはW杯カタール大会で対戦しましたが、個の能力が高く、抜群に良かった。対戦したことのある選手にはどうしても興味が出てしまいますね。
◆Eフランクフルト-ナポリ(21日=日本時間22日午前5時)
フランクフルトを推したいですね。鎌田選手、長谷部選手がいますから。私は長谷部選手が浦和1年目の時に指導していますが、当時は前めの選手でした。スーパーアスリートがそろう欧州トップレベルの中で長谷部選手は能力的に高くなくても生きていけるのは、やはり人柄とサッカー脳の高さ、そして日本人の特性である規律を守りやるべきことを確実にやるからだと思います。セルビア代表でフランクフルトにいた選手(ユベントスMFコスティッチ、フィオレンティーナFWヨビッチ)は「長谷部の人間性やサッカーの理解力、プロフェッショナリズムが素晴らしい」と言っています。39歳になった長谷部選手がCLでどのようなプレーを見せるか期待したいですね。
鎌田選手にはブライトンFW三笘選手のように得点に絡むポジションでどれだけ日本人ができるかを示してもらいたい。三笘選手が評価されるのは、あのプレミアリーグで得点を重ねているから。鎌田選手はフランクフルトではインサイドハーフでもプレーしていますが、得点やアシスト、それらに絡むことが大事。誰が見ても、というプレーをしてもらいたい。日本のためにも頑張ってもらいたいです。
◆放送&配信 欧州CL決勝トーナメントはWOWOWが全試合独占放送&ライブ配信。欧州リーグは注目試合を生放送&ライブ配信する。