Rマドリード、リバプールとの契約満了するフィルミーノを獲得候補に 故障がちなベンゼマの後釜

リバプールのフィルミノ(ロイター)

レアル・マドリードが来季に向け、リバプールのブラジル代表FWフィルミーノ(31)を新たに獲得候補に挙げているとスペイン紙アス電子版が29日に報じた。

Rマドリードは今季、昨年バロンドールを初受賞したエースのベンゼマが度重なるけがとコンディション不良に苦しんだため、来季に向けてその代役を果たせるセンターフォワードの補強が必須となっている。

その状況下、同紙によるとRマドリードには現在、2つの選択肢があるという。1つ目は早急にその問題を解決するため、今夏大金を投じて大物ストライカーと獲得すること、2つ目はハーランド(マンチェスター・シティー)やエムバペ(パリ・サンジェルマン)を獲得できる可能性のある来夏を考慮し、今夏はそれまでのつなぎ役として低価格の選手を連れてくることである。

第1選択肢としてこれまで、ケイン(トットナム)、ブラホビッチ(ユベントス)、ゴンサロ・ラモス(ベンフィカ)などの名前が挙がってきた。中でもケインはアンチェロッティ監督のお気に入りとされるが、トットナムとの契約が来年まで残り、移籍金が1億1500万ユーロ(約172億5000万円)と非常に高額に設定されているという。

そんな中、新たに今年6月30日で満了するリバプールとの契約を延長する気がないフィルミーノがRマドリードの獲得候補に加わったとのことだ。フィルミーノは15-16年シーズンから所属するリバプールでの8年間で、公式戦362試合出場、111得点79アシストという素晴らしい成績を残している。それに加え、ゲームメイクにも参加できる能力も備えているため、ベンゼマに似た特徴の選手と評されている。現時点で交渉は始まっていないとのことだが、国際舞台での経験豊富な選手をフリーで獲得できることはRマドリードにとって非常に魅力的なものになっている。

しかし当然のことながら、それだけの能力を持つ選手を他クラブが放っておくわけはなく、インテル、ミラン、バルセロナ、プレミアリーグの複数クラブ、トルコ、サウジアラビアなどのクラブが興味を示しているとのことなので、今後の動向を見守る必要があるだろう。(高橋智行通信員)