【アジア杯】韓国、孫興民PK先制もヨルダンと引き分け 決勝T1回戦「日韓戦」ゆくえ持ち越し

ヨルダン対韓国 前半、ヨルダンのヤザン・アル・ナイマトに勝ち越しゴールを許し、がっくりとうつむく韓国ソン・フンミン(撮影・足立雅史)

<AFCアジアカップ(アジア杯):ヨルダン2-2韓国>◇20日◇1次リーグE組◇第2戦◇ドーハ

グループ2位の韓国(FIFAランキング23位)が大会2戦目を迎え、同1位ヨルダン(87位)と壮絶に引き分けた。日本と決勝トーナメント1回戦(31日、ドーハ)でいきなり「日韓戦」が実現するかどうかは持ち越しとなった。

先制は韓国で、開始5分だった。エースで主将のFW孫興民(ソン・フンミン=31)が倒されてPKを獲得。同8分に自らキッカーを務め、ゴール中央へフワリと浮かせるチップキック「パネンカ」を決めて1点をリードした。

PKを得た場面は、イングランド・プレミアリーグのトットナムで活躍する孫がスルーパスで抜け出したところ、ヨルダンの主将DFが思わず体をぶつけて止めた。最初はノーファウルだったものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が介入。検証された結果、主審がオン・フィールド・レビューを行い、PKスポットを指さして笛を吹いた。既にボールを抱えて待機していた孫が、冷静にGKの動きを見極めて均衡を破った。

しかし、前半のうちにひっくり返された。ヨルダンが37分に追いつく“地元”の意地を見せ、さらにはロスタイム6分に逆転弾を決めた。激しいグループ1位争奪戦を展開。最後は後半ロスタイム、孫が相手のオウンゴールを誘発するクロスを送って追いついた。2-2で勝ち点1を分け合って、ヨルダン1位、韓国2位のまま首位通過のゆくえは第3戦へ持ち越された。

この試合は、日本(17位)の命運に大きな影響を及ぼすことになっていた。前日、イラク(63位)に1-2で敗れて1位通過が消滅した森保ジャパンは2位を目指すしかない状況。無事2位だった場合は、ベスト16の決勝T1回戦で当たる国がE組1位。韓国がヨルダンを退ければ首位。引き分けなら第3戦に持ち越しで、日本と早々に対決するかどうか、可能性は、この試合の結末で変動することになっていた。韓国は敗れれば2位以下だったが、終了間際に追いついた。

1次リーグ最終戦を終えて、このアジア杯で韓国と対戦することが決まれば、前回優勝した11年の同じカタール大会準決勝以来となる。当時は2-2(PK3-0)の死闘を演じた。東アジアの宿敵と、再び大会途中に顔を合わせることになれば、日本時間の31日午後8時30分から、この試合と同じアルスママ競技場でキックオフを迎える。

日本が24日のインドネシア(146位)戦で勝ち点を取りこぼす可能性は、前評判通りなら、低い。韓国がヨルダンを破れば「ラウンド16日韓戦」が決定するところだったが、先送りされた。