<プレシーズンマッチ:神戸0-0(PK4-3)インテル・マイアミ>◇7日◇東京・国立競技場
米メジャーリーグサッカー(MLS)インテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(36)が国立のピッチに降臨した。昨季J1王者の神戸戦に後半15分から出場し、2万8614人観衆から大喝采を浴びた。4日の香港ツアーでは太ももの違和感から欠場し、香港政府が異例の失望声明を出した。そんな騒動余波もどこ吹く風で、世界最高のスーパースターの一挙手一投足にファンは熱狂した。試合は0-0からPK戦を実施し、3-4で敗れた。
「神の子」が現れた。ユニホーム姿となるとスタンドからは大歓声が起きた。「メッシ、メッシ、メッシ」。待望の時は訪れた。
出場からすぐの後半19分、中央を細かいドリブルで進む。2人、3人のマークも物ともせず、足に吸い付くようなボールタッチにスタジアムのボルテージは最高潮となった。22年12月のW杯カタール大会で優勝。名実ともに世界一となって以降初の来日とあって生メッシにファンは熱狂した。
絶好の得点チャンスもあった。後半34分、ゴール前へ左からドリブルで抜け出し左足シュート。GKにセーブされたボールを右足で押し込もうとしたが、今度はゴールライン手前でDFにクリアされた。太ももの負傷明けとあって完全ではない。それでもサイドチェンジ、パスアンドゴー、そしてスルーパス。メッシはメッシだった。マルティノ監督は「昨日の練習で状態は問題なかった。30分プレーすると決めていた」。
入場者数は2万8614人。時間にして30分少々のオンザピッチだったが、スタンドから上がる声の大きさが、その満足度を証明していた。1万円~4万5000円で設定された高額チケットも話題となる中、スーパースターの価値はプライスレスだった。【佐藤隆志】