<欧州選手権(ユーロ2024):スペイン2-1(延長)ドイツ>◇5日(日本時間6日)◇準々決勝◇シュツットガルト
ドイツ代表MFトニ・クロース(34)が欧州選手権準々決勝でスペインに1-2の敗北を喫したことにより、現役引退することになった。
スペイン紙マルカは、試合終了のホイッスルが吹かれた2024年7月5日20時32分(現地時間)に長きに渡るプロキャリアに終止符が打たれたことを6日に伝えている。
レアル・マドリードで10年間レギュラーとして中盤に君臨してきたクロースは昨季、欧州チャンピオンズリーグ(CL)、スペインリーグ、スペイン・スーパーカップの3冠に貢献。34歳とベテランの域に入りながらも、まだ十分にできるパフォーマンスを発揮していた。そのため誰もがクラブから提示されていた1年間の契約延長を受け入れると見られていた中、5月下旬に突然、欧州選手権後の引退を表明した。
クロースはその際、「2014年7月17日、Rマドリードでの入団発表の日、サッカー選手として、何よりも人間としての僕の人生を変えた日。世界最高のクラブでの新たな人生の始まりだった。10年後の今日、シーズン終了とともに、この人生は終わりを迎える。この成功に満ちたエキサイティングな10年間を決して忘れることはないだろう!」と自身のインスタグラムで綴っていた。また、引退理由について「僕の希望は常にトップレベルの状態でキャリアを終えること」とパフォーマンスが落ちていない中でピッチを去りたいという願望を伝えていた。
クロースは6月1日に欧州CL優勝という形でRマドリードでの華々しいキャリアを終えた後、現役最後の大会となる欧州選手権にドイツ代表の一員として参加。そこでもレギュラーとして活躍し、準々決勝スペイン戦では試合開始から闘志溢れるプレーを見せ、ペドリに負傷退場させるほどのハードタックルを見舞っていた。
試合はスペインに先制された後、後半終了間際に同点に追いついたものの、延長後半の最後にミケル・メリーノに決勝点を許し、1-2で敗退が決定。クロースの17年に渡る長いプロキャリアが終了した。
クロースはこれまで832試合(バイエルン・ミュンヘン205試合、レバークーゼン48試合、レアル・マドリード465試合、ドイツ代表114試合)に出場して79得点を記録し、計35タイトルを獲得。この中には14年に制したワールドカップや、史上最多タイとなる欧州CL6回の優勝が含まれている。
クロースは先月、現役引退後のプランについて、「主に家族と一緒に過ごし、弟のフェリックスと一緒にやっているポッドキャストを続けるよ。そしてマドリードでアカデミーを立ち上げて働くつもりだし、9月からはアイコンリーグ(フットサルの新形式のリーグ戦)をスタートする」と明かしており、これから第2の人生をスタートする。(高橋智行通信員)