<UEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL):Rマドリード2-1Aマドリード>◇4日(日本時間5日)◇ラウンド16第1戦◇サンティアゴ・ベルナベウ
【マドリード=高橋智行通信員】CLで8シーズンぶりに実現したマドリード・ダービーは、レアルがホームでアトレチコに2-1と先勝した。司令塔ベリンガムが出場停止の中、先発起用されたFWブラヒム・ディアスが個人技から決勝点を決めた。
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両チームがヨーロッパの大会で対戦するのは通算11回目。レアルは2度の欧州CL決勝の勝利を含み、5勝2分け3敗と勝ち越している。今季はすでにスペインリーグで2度対戦し、どちらも1-1だった。
この日、欧州CL史上初となる500試合目を迎えたRマドリードは先週末、アウェーで行われたベティスに痛恨の敗北を喫し、リーグ戦でアトレチコに抜かれて3位に後退。ベリンガムを出場停止、カルバハル、ミリトン、セバージョス、バジェホをけがで欠く中、アンチェロッティ監督はスタメン3人を変更。システムは4-2-3-1で、バルベルデが先発復帰して右サイドバックに入り、ブラヒム・ディアスがトップ下を務めた。
アトレチコは週末のビルバオ戦を制してリーグ戦で2位に浮上。シメオネ監督はキャプテンのコケやアスピリクエタをけがで欠き、スタメン3人を入れ替えた。システムは4-4-2で、グリーズマンとフリアン・アルバレスが前線でコンビを組んだ。
マドリードはここ数日雨が降り続くも、サンティアゴ・ベルナベウは開閉式の屋根があるため、その影響はなし。スタンドは満席となり、3000人を超えるアトレチコサポーターが北側ゴール裏を陣取った。
試合前に会場中がモザイクで彩られた。お互いをよく知るチーム同士の一戦は立ち上がり、ホームのRマドリードが前に出て、Aマドリードがカウンターを狙う展開で進んでいく。
そして前半4分、右サイドに張ったロドリゴがバルベルデのグランダーのロングパスをDF裏で受けると、そのままペナルティーエリア内にカットインし、左足の豪快なシュートを突き刺した。さらに6分、ロドリゴがペナルティーエリア内でハビ・ガランに腕を掴まれて倒れるもPKの笛なく、会場中から大ブーイングが起こった。
それ以降、お互いにチャンスを作れないまま試合が進む中、守備に重点を置いてエムバペを封じていたアトレチコは32分、左サイドの深い位置でボールを受けたフリアン・アルバレスが個人技を発揮してカマビンガをかわした後に放った右足のシュートは弧を描き、ゴールに吸い込まれた。
終盤、プレスや攻撃がうまく機能しなかったRマドリードを尻目に、同点ゴールで勢いに乗ったアトレチコがボールを保持し、相手の守備の綻びを探していく。しかしシュートチャンスを作るまでには至らず、1-1の同点でハーフタイムを迎えた。
後半は互角の展開でスタート。レアルは相手のプレスに苦しみながらも、10分にペナルティーエリア内でボールを受けたブラヒム・ディアスが巧みなステップワークでヒメネスとのデュエルに勝利し、右サイドネットにシュートを決めて再びリードを奪った。
しかしレアルは中盤のつなぎに難を抱えていたため、17分にカマビンガに代えてモドリッチを投入する。対するアトレチコもすぐさま2人交代。ロドリゴとビニシウスを抑えるためにサイドで動き回ったジュリアーノ・シメオネとサムエウ・リーノを下げて、モリーナとギャラガーを入れて中盤を活性化した。
モドリッチ投入でRマドリードはボール回しがスピーディーになったため、アトレチコはこれ以上失点しないように、グリーズマンに代えてル・ノルマンを投入し、システムを守備的な5バックに変更した。さらにその直後、デ・パウルとバリオスの中盤2枚を外してコレアとセルロートを送り出し、同点ゴールを狙っていった。しかし、1点を守り切るため後ろに引いたレアルの固い守備を最後まで崩すことはできなかった。
お互いの良さを消し合い、拮抗した展開となったユーロダービーの初戦は、決定力の差でレアルが2-1で制した。準々決勝進出が決まる第2戦は12日(日本時間13日)にアトレチコのホームで開催される。