<スペインリーグ:オサスナ1-3Rソシエダード>◇22日(日本時間23日)◇第13節◇エル・サダール
【高橋智行通信員=パンプローナ】日本代表MF久保建英(24)の所属するレアル・ソシエダードは、敵地でオサスナに3-1で逆転勝利を収めた。代表活動明けの久保は後半15分からプレー。定位置の右サイドで積極的な仕掛けをみせた。
リーグ戦ここ4試合無敗で14位のRソシエダードは、スベルディア、オスカルソン、ヤンヘル・エレーラ、カリカブル、ゴティが負傷欠場。セルヒオ・フランシスコ監督は1-1で引き分けた前節エルチェ戦から先発3人を入れ替えた。システムは4-3-3で、代表戦に参加した久保、けが明けのバレネチェアはベンチスタートとなり、ゲデスとザハリャンが両翼に入った。
オサスナはリーグ戦でここ4試合勝利なく、16位と低迷中。リシ監督はベニートとロジェをけがで欠く中、0-1で敗れた前節セビリア戦からスタメン3人を変更。3-4-3で戦い、4得点でチーム得点王のブディミールが負傷明けで控えとなり、ルベン・ガルシアがその代役としてセンターフォワードを務めた。
試合はスタンドがソシエダカラーに染まり、気温6度の寒空の中でスタート。前半、試合を優位に進めたのはホームのオサスナだった。5分にラウール・ガルシアがGKレミーロをかわす決定機を得るも、ドリブルが大きくなり得点には至らなかった。
Rソシエダードはここ4試合勝利なく、3試合連続で負けている苦手な相手に、序盤は苦しむも、サイドを広く使って徐々にボール支配率を高めていく。そして20分にアランブルが最初の枠内シュートを打つが、GKエレーラの正面。続く23分にザハリャンがカットインして放ったシュートもセーブされた。
それ以降、拮抗(きっこう)した展開となる中、オサスナは前半終了間際にチャンスを作っていく。40分にラウール・ガルシアがゴール前でつかんだ決定機は失敗したが、42分にCKからカテナがヘディングシュートを決め、待望の先制点を記録する。さらに44分、ゴロチャテギがクリアしようとしたボールが自軍ゴールに飛び、あわやオウンゴールかと思われたが、レミーロのセーブで事なきを得た。
後半は1点を追うRソシエダードがボールをキープしてスタート。同8分にカルロス・ソレールのスルーパスをブライス・メンデスがペナルティーエリア内で受け、ワンフェイント入れ、左足を素早く振り抜き、ボールをDFに当てながら同点弾を記録した。
この得点で勢いに乗ったRソシエダードは12分、カルロス・ソレールがコースを突くシュートを打つが、エレーラにファインセーブされる。しかしその2分後、オヤルサバルが巧みな個人技から繰り出したパスを、ペナルティーエリア内で受けたゲデスがやや角度のない位置から左足でシュートを放ち、逆転に成功した。
セルヒオ・フランシスコ監督はこの直後、ゲデスとザハリャンを下げて久保とバレネチェアを投入し、両サイドをリフレッシュするも、1点リードで守備的に戦ったことで、それ以降はホームサポーターの熱狂的な応援を受け続けたオサスナペースになった。
しかし、Rソシエダードは37分、バレネチェアが前に出ているエレーラのポジショニングを確認し、センターサークル内から驚異的なロングシュートを放ち、勝利を決定づける3点目を記録した。
それ以降はカードが多数飛び交う、荒れた展開となり、42分にオサスナのアルギビデがセルヒオ・ゴメスに対するハードタックルで1発退場となった。
Rソシエダードはそのまま3-1で勝利し、リーグ戦5試合連続無敗およびアウェーでの初勝利を達成。勝ち点を16に伸ばし、暫定ながら10位に浮上した。逆転勝利は昨年3月9日のグラナダ戦以来、実に20カ月ぶりのこととなった。
代表戦から戻ったばかりでほとんどチーム練習に参加できなかった久保はベンチスタート。後半開始直後にアップを開始し、チームが2-1の逆転に成功した直後の15分に、その得点を挙げたゲデスとの交代でピッチに入った。
いつも通り4-3-3の右ウイングでプレーするも、Rソシエダードがリードを守るため、守備的に戦ったことで、攻撃に転じる機会が少なかった。そんな中、時折ドリブルを仕掛け、スルーパスを狙うもチャンスにはつながらない。一方、守備では相手のFK時、壁がジャンプした際にその下を抜かれるのを阻止するため、相手に背を向けながら地面に横たわる献身的な姿勢を見せた。
終了間際にはカットインから左足でグラウンダーのシュートを放つがGKエレーラの正面を突いた。