レアルFWビニシウスへの差別的行為に、ベンフィカMFプレスティアーニに6試合の出場停止処分

ビニシウス(ロイター)

UEFA(欧州サッカー連盟)の規律委員会は24日、レアル・マドリードのブラジル代表FWビニシウスへの差別的行為疑惑を持たれていたベンフィカのアルゼンチン代表MFプレスティアーニ(20)に対し、6試合の出場停止処分を科したとスペイン紙アスが報じた。

プレスティアーニは2月17日にホームで行われた欧州CL・決勝トーナメントプレーオフ第1戦でRマドリードと対戦した際、ゴールを決めたビニシウスに対し、口元を隠して何かを発言。これを聞いたビニシウスは即座に主審に駆け寄り、「猿」と呼ばれたと訴えた。さらにエムバペも試合後、「背番号25の選手はビニに5回も『お前は猿だ』と言っていた」と明かし、チームメートに対する人種差別行為に怒りを示していた。

一方、プレスティアーニはその発言を完全否定。ビニシウスの聞き間違えを訴え、『猿』ではなく『マリコン(ホモセクシュアル)』と言ったと主張。この事態を重く捉えたUEFAは即座に調査を開始し、暫定的にRマドリードとの第2戦の出場停止処分を科すことを決定した。

さらにUEFAは24日、同機関の倫理・懲戒委員会の調査の結果、懲戒手続きを開始していたことを伝え、「ベンフィカのジャンルカ・プレスティアーニ選手に対し、差別的行為(すなわち同性愛嫌悪的な行為)を理由に、参加資格を有するUEFA管轄下のクラブおよび代表チームの公式戦計6試合の出場停止処分を科すことを決定した。このうち3試合は本決定の日付から2年の執行猶予期間が適応される」と発表した。この処分にはすでに消化済みのRマドリードとの第2戦が含まれている。

アス紙はUEFAの発表を受け、「人種差別的な侮辱は立証されていないものの、彼が行ったその他の同性愛嫌悪的な発言が処分の対象になっている」と説明した。

さらに、UEFAがFIFA(国際サッカー連盟)に対し、この処分を世界規模で適応するように求めており、それが認められた場合、アルゼンチン代表に選出されてもワールドカップに参加できない可能性があると伝えている。(高橋智行通信員)