<スペインリーグ:ラヨ・バリェカノ3-3Rソシエダード>◇26日◇第32節◇エスタディオ・デ・バリェカス
【マドリード=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードの日本代表MF久保建英(24)は、アウェーのラヨ・バリェカノ戦で1-1の後半11分まで出場した。試合は3-3で引き分けた。
Rソシエダードは前日、平日開催のヘタフェ戦に敗れ、スペインリーグで8位に後退した。これにより、国王杯優勝ですでに来季の欧州リーグ出場権は獲得しているものの、さらに欧州チャンピオンズリーグ3季ぶりの返り咲きを目指し、出場権が与えられる可能性のある5位争いで負けられない状況にある。
ゲデス、スベルディア、オドリオソラ、カリカブルをけがで欠いたマタラッツォ監督は、ヘタフェ戦からスタメンを5人変更。システムは4-2-3-1で、前線でオヤルサバルとオスカルソンがコンビを組んだ。久保建英は2試合連続で先発し、定位置の右サイドハーフでプレーした。
ラヨ・バリェカノは12位につけ、この試合に勝てば残留が濃厚となる。ホームではスペインリーグ“最狭”のピッチをアドバンテージに、ここ6試合無敗と好調を維持している。
アルバロ・ガルシア、エンテカ、ルイス・フェリペがけが、正GKのバタージャが出場停止と主力を欠く状況下、イニゴ・ペレス監督は4日後に控えた欧州カンファレンスリーグ・準決勝第1戦ストラスブール戦を考慮し、ローテーションを実施。勝利した前節エスパニョール戦から先発6人を入れ替え、エースのデ・フルートスを温存し、4-2-3-1で臨んだ。
試合前にRソシエダードの選手たちが、ラヨ・バリェカノの選手たちに国王杯優勝をたたえるパシージョ(花道)で迎えられて入場し、前半が開始した。
立ち上がりはRソシエダードが猛攻を仕掛ける展開となり、バレネチェア、カルロス・ソレール、トゥリエンテスが立て続けにシュートを打ち、7分に久保が放った右足のボレーシュートはDFに阻止された。そして22分、オヤルサバルがフェイントをかけながらカットインし、ゴール正面から先制点を記録した。
ハイプレスを武器に主導権を奪い返したRバリェカノは、この失点に気落ちすることなく、すぐさま反撃する。23分に右サイドを突破したラティウがマイナスのパスをゴール前に送り、カルロス・マルティンがゴールネットを揺らすも、オンフィールドレビュー後、ラティウにハンドがあり、取り消しとなった。
しかしRバリェカノの勢いは止まらない。30分にイリアスのクロスをカメージョがゴール前でうまくトラップし、DFを一人かわして1-1の同点にした。
後半はRバリェカノが幸先の良いスタートを切り、後半6分に前線でパスを受けたカメージョがそのままシュートを打つも、GKレミーロにファインセーブされた。
Rソシエダードは流れを変えるため、後半11分に久保とバレネチェアを下げてスチッチとパブロ・マリンを投入する。オヤルサバルがその直後のチャンスを外した後、後半18分にセルヒオ・ゴメスのアシストからオスカルソンがリードを奪った。
Rバリェカノはその直後、次々と選手交代を行ってチームをリフレッシュし、21分にラティウがミドルシュートでレミーロを脅かした後、その3分後にペドロ・ディアスがゴールネットを揺らしたが、ゴールチェックが入る。長時間のオンフィールドレビューの結果、得点前にRバリェカノのペナルティーエリア内でのパブロ・マリンに対するラティウのファウルが取られ、PKの笛。これをオヤルサバルが冷静に決め、Rソシエダードが3-1にした。
残り15分で2-2の同点にできる可能性があったところから2点を追う厳しい状況に陥るも、リーグ戦のホームゲームで今季わずか2敗しかしていないRバリェカノは、驚異的な粘りを見せる。後半39分にCKが流れたプレーからルジューヌが決めて1点差にすると、アディショナルタイムが11分もある中、54分にペドロ・ディアスのクロスをアレモンが頭で合わせ、土壇場で同点に追いついた。
Rソシエダードは今季課題となっている逃げ切りにまたもや失敗。3-3で引き分け、リーグ戦3試合連続引き分けとなった。勝ち点43の8位で、5位ベティスとの勝ち点差は7と厳しい状況になっている。