<スペイン5部リーグ:レガネスB 1-2メヒコ>◇10日◇グループ7◇第34節(最終節)◇インスタラシオン・デポルティバ・ブタルケ
スペイン5部リーグ・グループ7最終節で、既に4部昇格プレーオフ参加を決めている5位レガネスBは、13位メヒコをホームに迎えた。4月まで約半年間の長期離脱を余儀なくされたMF中井卓大(22)は、昨年10月以来となる先発出場を果たした。
日曜日の正午前の一戦は雨が降ったりやんだりの寒空の中でスタート。中井は4-2-3-1のトップ下で出場した。試合前のアップ中にチームメートとの接触で痛めた右足が懸念されたが、問題なくプレーし、チームに安定性や緩急をもたらすなど、司令塔としての役割を随所で果たしていった。
試合開始から中盤でボールを左右に散らしてスルーパスを狙い、時に巧みなヒールパスで味方と連係し、31分には左足の強烈なシュートが惜しくもクロスバーを直撃した。守備では中盤で体を張り、相手との激しい接触でピッチにしばらく倒れ込む場面もあった。
後半も前半同様につなぎ役を務め、中盤でパスを回してバランスを取り、相手の警戒が強まる中、ファウルを誘発し、24分にピッチを退いた。
残留争いの渦中にある相手との激しい一戦となったが、うまくリズムを作り出し、手応えを感じさせるパフォーマンスを披露した。チームは終盤に退場者を出してしまい、1-2で敗戦。試合後にはファンにユニホームをプレゼントするシーンも見られた。
長期のけがに苦しんだ中井は今季10試合に出場し、レギュラーシーズンを終了。この後、4部昇格プレーオフに挑むことになる。
復帰後初先発だった中井は「リーグ最終節に初スタメンで70分くらい出て、コンディション的には全然100%じゃないですけど、いいプレーはできたんじゃないかなと思っています」と振り返った。
昨年10月から約半年間、けがで欠場。「1年前からずっと痛めていた右ひざ半月板のけがを、昨年10月の終わりの練習中にまた痛めてしまい、12月1日に手術して、そこから4カ月くらいずっとリハビリをやって。正直言うと、こんな長いけがは初めてだったんでだいぶ大変でしたけど、今日は試合に出られて、ちゃんといいプレーできたんで良かったです」と語った。
中井は10歳でレアル・マドリードの下部組織に加入。それ以降、順調にステップアップし、22-23年シーズンにBチームのカスティージャ(3部)に昇格するも、出場機会をほとんど得られなかった。
その後、期限付き移籍を繰り返し、23-24年シーズンはラヨ・マハダオンダ(3部)、昨季の前半戦はアモレビエタ(3部)、後半戦はラシン・サンタンデールのBチーム、ラヨ・カンタブリア(4部)に所属した。
そして今季、11年所属したレアル・マドリードを退団するという大きな決断を下し、かつて柴崎岳(現鹿島アントラーズ)が所属した2部レガネスのリザーブチーム(5部)に1年契約で加入した。
アルコルコンBとの今季開幕戦、背番号24のユニホームをまとい、ダブルボランチの一角で先発し、レガネスBでの公式戦デビューを達成。それ以降、順調に出場していったが、昨年10月に以前より違和感があった右ひざに痛みを感じ、長期離脱を余儀なくされた。それ以降、リハビリに取り組み、4月19日のモストレス戦で約半年、24試合ぶりに戦列復帰した。
「復帰後、はじめの1~2週間はだいぶ違和感はあったんですけど、今はもうひざの痛みも違和感もまったくないです。1年前はロッキングがかかったりして、右足でキックすることが痛かったんですけど、今はもうその怖さも違和感もまったくなく右足でも蹴れるようになって、ひざは完全に戻りました」
レガネスBとの契約は今季終了後に満了となるが、来季の去就については「フリーになるので、レガネスに残るのか、他のチームからオファーがあるのか、まだまったく分からないですが、近日中に代理人会社を日本のエージェントに変えるので、日本からのオファーも視野に入れていますし、日本でプレーすることにも魅力を感じています」と話した。
チームは4部昇格プレーオフに進む。「カスティージャの時に1回、プリメーラRFEF(3部)からセグンダ(2部)に上がるプレーオフをカスティージャの選手たちと一緒に過ごした経験はあるんですが、今回初めて臨むテルセーラRFEF(5部)のプレーオフはまた違う雰囲気やと思うんで、気合入れて試合に出られたら自分の全力を出したいと思います。決勝までは6試合あるので、ここは頑張りたいです」と意気込んだ。(高橋智行通信員)