<スペインリーグ:Rソシエダード3-4バレンシア>◇17日◇第37節◇レアレ・アレーナ
【サンセバスチャン=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(24)所属のレアル・ソシエダードが、10人のバレンシアに3-4で敗れ、7戦未勝利となった。久保はベンチ入りしたが出場しなかった。
リーグ戦でここ6試合勝利なく、勝ち点45の8位と調子を落としているRソシエダードは、ゲデスとオスカルソンが復帰した一方、オドリオソラとゴロチャテギがけが、チャレタ=ツァルとバレネチェアが出場停止で招集外。マタラッツォ監督は残留を決めた前節ジローナ戦から中2日のため、大幅なローテーションを実施し、レミーロとジョン・マルティン以外のスタメン9人を変更して臨んだ。システムは4−2−3−1で、3試合ぶりにベンチスタートとなった久保建英のポジションにパブロ・マリンが起用された。
この試合に引き分けた場合、他のチームの結果に関係なく残留が決定するバレンシアは、ガヤ、サラビア、ディアカビ、フルキエをけがで欠く中、4日前の前節ラヨ・バリェカノ戦から先発3人を入れ替え、4-4-2で臨んだ。1月までRソシエダードに所属していたサディクは控えだった。
雨模様の天候でピッチが滑りやすい状態の中、ホーム最終戦を勝利で飾りたいRソシエダードはキックオフから勢いよく前に出て、前半3分に右サイドのクロスが流れたボールをアイエン・ムニョスが拾い、左足の強烈なシュートで先制する。
残留を懸けて戦うバレンシアはすぐさま反撃し、前半8分にハビ・ゲラがペナルティーエリア内で巧みな個人技を披露して同点にすると、前半22分にキュマルトの正確な浮き球のアシストから、ウーゴ・ドゥーロがボレーシュートで逆転弾を記録した。
バレンシアがリード後に引いたことでRソシエダードが主導権を奪い返し、次々とチャンスを作るが、オスカルソンやミケル・メリーノがシュートを失敗。さらにオスカルソンは42分に決定的チャンスを得るも、コースを突いたシュートはGKディミトリエフスキの好守に阻まれた。
ハーフタイムに降り出した雨で、ピッチが前半以上にスリッピーになる中、1点を追うRソシエダードは序盤からボールをキープするもチャンスを作れなかったため、後半13分に3枚替えを敢行。オヤルサバル、スチッチ、セルヒオ・ゴメスを投入した。
その2分後、パブロ・マリンが右サイドから入れたグラウンダーのクロスをタレガがクリアに失敗し、オウンゴールで同点にした。この得点でスタジアムは熱気を帯び、サポーターの後押しを受けた後半18分には、オヤルサバルのパスでDF裏に抜け出したオスカルソンが、強烈な右足のシュート。これが決まったRソシエダードが逆転に成功した。
後半25分にはバレンシアのキュメルトが退場。これでさらにRソシエダードに試合が傾くかに思えたが、バレンシアはこの悪い流れを断ち切るため、その直後に4人を投入。数的不利な状況にかかわらず、勇猛果敢に同点ゴールを目指した。
Rソシエダードは相手の猛攻に備えて守備固めをしたものの、この判断が裏目に出る。バレンシアは後半44分にギド・ロドリゲスがCKからヘディングシュートで同点にすると、アディショナルタイムにハビ・ゲラが鮮やかなドリブルで相手DF陣を中央突破し、土壇場で決勝点を記録した。
Rソシエダードはまたもや逃げ切りに失敗して3−4で敗れ、リーグ戦でここ7試合勝利なく、勝ち点45のままで10位に後退。マタラッツォ監督は「10人のバレンシアに2失点を喫してしまった。逆転した直後にあのような失点をするのは非常に辛い。今の気持ちを言葉で表すのは難しいが、アノエタ(レアレ・アレーナ)での最終戦に敗れたことに本当に失望している。いい気分ではない。むしろ最悪だ」と話した。
バレンシアはこの勝利で勝ち点を46に伸ばして9位に浮上し、残留を決定させただけでなく、欧州カンファレンスリーグ出場権獲得のチャンスを得ている。