レアル・ソシエダードは今夏、日本ツアーを実施しないつもりだとクラブの地元紙ノティシアス・デ・ギプスコア電子版が19日に報じた。
Rソシエダードは過去2年間、23年10月から昨年7月までメインスポンサーを務めた株式会社ヤスダグループと共同で夏に日本ツアーを実施し、24年夏にガンバ大阪、昨夏にV・ファーレン長崎、横浜FCと対戦した。
一方、今夏は「予期せぬ事態が起こらない限り、プレシーズンの日本ツアーを実施せず」と同紙は伝えている。ヤスダグループと締結したいくつかの商業契約がいまだに有効であるため、これは正式決定ではないというが、クラブ内ではすでにその考えが明確になっているとのことだ。
ヤスダグループは昨夏、メインスポンサーを下りた後、新たに5年間の戦略的パートナーシップ契約を締結したものの、同紙によると現在、Rソシエダードに対して多額の債務を抱えているという。クラブは昨年12月に株主総会を開催した際、それに先立って株主に提出した報告書で、1340万ユーロ(約24億7900万円)の債務があることを明かしていた。
夏のプレシーズンで日本へ行くことは、長距離移動や過酷な気候条件下での練習や試合により、身体的負担や疲労の蓄積が非常に大きくなる。さらに、チーム作りに支障をきたすため、昨季まで監督を務めたイマノル・アルグアシル氏は当時、そのことを公然と批判していた。
実際にRソシエダードは日本ツアーを実施した過去2年間、シーズン開幕直後に大きくつまずき、大いに苦しんだ。そのためクラブは今夏、経済面や国際市場の拡大よりも、サッカー面を優先させるつもりであるとのことだ。これには、国際情勢により長距離移動が困難になっていること、多くの選手にワールドカップ(W杯)参加の可能性があること、マタラッツォ監督がより落ち着いて準備することを希望し、日本ツアーを好意的に捉えていないことも大きく影響しているという。
同紙はまた、クラブは現在、プレシーズン期間中に国外での短期合宿を検討しており、日本だけでなく、W杯が開催されるアメリカもその候補から外していると伝えている。(高橋智行通信員)