フランス代表新監督のジダン氏「ジズーはジズーだ」過去とは違うやり方で レキップ紙が伝える

フランス代表監督に就任したジダン氏(ロイター)

フランスサッカー協会(FFF)は28日、ジネディーヌ・ジダン氏がフランス代表監督に就任したと発表した。

次回30年のFIFAワールドカップ(W杯)スペイン、ポルトガル、モロッコ大会まで指揮を執る。

同国は2大会ぶり3度目の優勝を狙ったFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会で4位に終わった。12年から同国を率いたディディエ・デシャン監督は今大会限りで退任した。

会見での発言を、レキップ紙電子版が伝えている。

ジダン氏は、フランス代表について、注意深く観察してきたことを明かした。

「私はこのチームを、サポーターとしてだけでなく、監督としても常に見てきた。だからこそ、私はどのクラブにも就任しなかった。2025年初頭にデシャンが辞任を表明した翌日から、私は次の監督になりたいという思いに動かされていた。会長と会った瞬間に、合意が成立した」

フランスは、W杯北中米大会の準決勝でスペインに敗れた。だがジダン氏にとって、いま大切なのはリベンジではなく、新しい一歩を踏み出すことだ。

「この一戦(スペイン戦)だけが課題というわけではない。スペインは手ごわい相手だが、それが最優先事項ではない。私の最優先事項は、初戦となるトルコ戦だ。9月には選手たちと3週間を共に過ごせる。彼らと一緒に準備を進めるには、これは素晴らしい機会であり、ほぼ前例のないことだ」

クラブとは違う、代表チームで指揮をとる不安については、一蹴した。

「わななどはない。クラブでの仕事とはまったく異なる仕事だからね。怖くはないよ。これがやりたかったことだし、プライベートとフランス代表チームのバランスも取れるし、僕にとっては完璧な状況だ。仕事の内容が違うだけだから、その点に関しては何の困難も感じていない」

そして初戦となる9月の試合に向けて準備を進めていく。

「これから控えている4試合を頭の中で把握してある。イタリア戦は特別だ。かつてそこでプレーしたし、知り合いもいるし、イタリア語も話せるし、そういった事情があるからだ。これらの試合に向けて、しばらく前から準備を進めている」

最後にW杯北中米大会で4位となったフランス代表についてこう言った。

「フランス代表の戦いぶりとプレーは素晴らしかった。私も現地にいて、他のサポーターたちと同じように楽しい時間を過ごした。これまで起きたことについては、何も言うことない。率直に言って、これからは違うやり方でやっていくつもりだ。DD(デデ=デシャン氏)はDDだ。ローラン・ブランはローラン・ブランだった。ジズー(ジダン氏の愛称)はジズーだ。僕は自分のできることをやっていくつもりだ。断絶があるわけでもない。フランス代表が勝ち続けられるよう、継続性を重視していきたい」

ジダン氏はレアル・マドリードで監督の経験を豊富につんだ。

「レアル・マドリードでしたことと似たようなものになるだろう。フランス代表は、私にとってその続きだ。私の身近な技術スタッフはすでにそろっている。レアル・マドリード時代に一緒に働いていたメンバーとほぼ同じで、2、3人加わった程度だ。私はかなり忠実なほうで、彼らもまたそうだった」

そして雌伏の時を過ごした期間についても言及した。

「この5年間、私は決して手を休めなかった。レアル・マドリードの監督をしていた時よりも多くの試合を観戦した。非常に多くの試合を見た。フランス代表の試合もたくさん見たが、そこには大きな可能性が備わっている」とブランクの影響はないと強調していた。(松本愛香通信員)