アトレチコFWフリアン・アルバレス獲得失敗のバルサ、既存の選手たちで対応するプランB発動へ

バルセロナのフリック監督(ロイター)

アトレチコ・マドリードのアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレス(26)獲得が不可能になったことを受け、バルセロナがプランBを発動する予定だとスペイン紙マルカ電子版が25日に報じた。

フリアン・アルバレスを巡る両クラブの関係は泥沼化している。今夏開催されたワールドカップ北中米大会期間中にフリアン・アルバレスが退団希望の意志を表明すると、選手本人が加入を強く希望しているバルセロナが獲得を宣言した。

Aマドリードはこれに対し、契約解除金として設定している5億ユーロ(約925億円)を支払う以外に売却するつもりがないという強固な姿勢を示した。さらに、バルセロナが許可なく選手に接触したとしてスペインサッカー連盟に訴えを起こし、懲戒手続きを開始する事態にまで発展。一方、アーセナルへの移籍は認める意向だが、これは本人が拒否しているとのことだ。

この件は当然、ホームサポーターの逆鱗(げきりん)に触れている。フリアン・アルバレスは23日にホームで行われたビリャレアル戦で後半途中に出場したが、事あるごとに激しいブーイングを受けていた。

このようにフリアン・アルバレスとサポーターの関係は壊れているものの、Aマドリードは移籍を認めるつもりはない。そのためバルセロナは獲得が不可能だと悟り、既存の選手たちで対応するプランBを発動するつもりであるとのことだ。

同紙によると、フリック監督とスポーツディレクターのデコは新たなストライカーを獲得しないことを決定しているという。即戦力となるトップレベルの選手を手にいれるチャンスが訪れた場合にのみ獲得に動くとのことだが、残り1週間となった今夏の移籍市場でそのような選手が現れる可能性はほとんどないことを理解している。

また、同紙はフリック監督が新たなストライカーの補強が必要ないという考えに至った理由として、プレシーズンマッチや5−0で勝利した今季開幕戦のエルチェ戦での選手たちのパフォーマンスに満足していることを挙げている。ラフィーニャ、ダニ・オルモ、新加入のゴードン、アデイェミなど、複数のポジションでプレーできる選手たちで対応できると考えているという。そのため、今夏は無理に新たなストライカー獲得に動かず、チームがうまく機能しなかった場合、1月に補強を考えると伝えている。(高橋智行通信員)