リヨン中村敬斗、電撃加入の裏舞台…一晩中待ち締め切り30分前にフォファナ移籍まとまる

中村敬斗(2026年6月撮影)

フランス2部のスタッド・ランスから同1部の名門リヨンへの電撃移籍が決まった日本代表FW中村敬斗(25)の裏舞台について、3日付のレキップ紙が詳報している。

中村は2日、移籍期間外でリヨンへの契約を締結した。これは、1日の移籍市場終了間際にサンダーランドへ移籍したFWマリック・フォファナの穴を埋めるものとなった。

フランス(1日午後8時)とイングランド(2日午前0時)の移籍市場締め切り時刻の4時間の時差が、リヨンにいくらかの被害をもたらした。

1日のフランスでの移籍市場締め切り時点で、ACミランMFユスフ・フォファナのレンタル移籍での獲得は破談に終わった。なぜなら、その時点でリヨンはDFニコラス・タグリアフィコを放出できておらず、このアルゼンチン人選手の給与分を空けることで、ユスフ・フォファナを迎える必要があったためだ。

それにより中村は一晩中の待機を強いられた。リヨンのチーム内で中村がその代役を務めることになる、マリック・フォファナのサンダーランドへの移籍が、午後11時30分頃になってようやく決着したからだった。フランスでの選手登録の締め切り時刻を大幅に過ぎていた。

数時間前にメディカルチェックを受けるためにリヨンに到着したばかりの中村は、フォファナの交渉がまとまったことを受け、移籍が決まった。

中村は同じ国内のSランスからの移籍であるため、フランスリーグ独自の「ジョーカー」枠として獲得する可能性は常に残っていた。リヨンとランスは1日、特別条件付きの完全移籍について合意に達していた。

リヨンは今夏、100万ユーロ(約1億8500万円)しか支出しないが、この契約には1900万ユーロ(35億1500万円)のボーナスが含まれており、その内容はそれぞれ大きく異なる。そのうち1000万ユーロ弱(約18億5000万円)はシーズン終了までにほぼ確実に見込まれる一方、残りは極めて不確定だ。従って、この日本人選手の獲得にかかる総額は最終的に約1000万ユーロになると見積もられる。

昨シーズンの2部リーグ29試合に出場し14ゴールを挙げた中村は、4年契約を結んだ。リヨンの幹部は2日夜、中村がヨーロッパリーグに出場できるよう、UEFAの登録リストに間に合う形で登録を完了させた。

フォファナとは異なるタイプの中村は、その攻撃力とゴール前の決定力をチームにもたらすために加入した。彼は2023~25年にかけて、降格前のランスで1部でもその実力を発揮しており(59試合で15ゴール)、その実績をすでに証明している。

彼は金曜日のオセール戦には出場資格がない上、ワールドカップ(W杯)から戻って以来まだ試合に出場していないため、いずれにせよコンディションを整える必要がある。(松本愛香通信員)