リール上田綺世が鮮烈な新天地デビュー「1試合目で自分の存在を」電撃移籍発表3日後に大仕事

上田綺世(2026年6月撮影)

W杯後もエースストライカーの座は譲らない。日本代表FW上田綺世(28=リール)が、鮮烈な新天地デビューを飾った。移籍後初戦となった3日(日本時間4日)のトゥールーズ戦で、いきなりゴールを決めた。0-0の後半12分から途中出場して、同28分に鋭い反応から頭で押し込んで決勝点。日本人7人目となる欧州5大リーグデビュー弾で、フェイエノールト(オランダ)からの連続ゴール記録を「4」に伸ばした。

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ゴール前の嗅覚(きゅうかく)と反応の鋭さを見せつけた。名刺代わりの一発で、FW上田がリールに勝利をもたらした。0-0の後半12分に元フランス代表FWジルーに代わってピッチに立つ。積極的にボールを呼び込み、16分後に大仕事をやってのけた。

左サイドを突破した味方に反応し、迫力を持ってゴール前に飛び込む。グラウンダーのクロスに体で合わせたシュートはGKに阻まれたが、ボールから目を切らない。すぐに起き上がって頭でゴールに押し込んだ。「こういう試合で勝たせられるのは、ワンチャンスを仕留められるFW」。昨季オランダリーグで25点を決めて得点王に輝いた実力を、28歳で自身初挑戦となる欧州5大リーグの舞台でもいかんなく発揮した。

98年の中田英寿(ペルージャ)や、05年の大久保嘉人(マジョルカ)らが記録してきた欧州5大リーグでの日本人デビュー弾は、24年町野修斗(キール)以来となる7人目だが、勝利に導く決勝点は初めてとなった。電撃移籍発表からわずか3日後の大仕事に「1試合目で自分の存在をアピールできてほっとしている」とうなずいた。

現地紙「レキップ」は、昨シーズンの開幕からオランダ、フランスを股にかけて29得点という数字に「この期間の欧州で、この日本人選手よりも多くのゴールを挙げているのはケーン(36点)とスアレス(31点)だけである」と評価。世界的ストライカーに迫る得点力は、現地でも話題となっている。

6月のW杯北中米大会で2ゴール1アシストを記録、オランダで開幕を迎えた新シーズンでも3戦連続ゴールと絶好調でフランスに乗り込んだ勢いそのままに、結果を出した。8日に欧州CL開幕も控える中で、日本のエースが最高の形で第1歩を踏み出した。

<上田綺世のW杯からの経緯>

◆W杯 6月の北中米大会に出場。日本代表の全4戦でピッチに立ち、1次リーグ第2戦のチュニジア戦で2ゴール1アシストを記録した。W杯での1試合2得点は日本人初の快挙。決勝トーナメント1回戦でブラジルに敗れて敗退する。

◆オランダリーグ 8月9日の開幕戦からフェイエノールトで4試合連続スタメンで出場した。16日のゴーアヘッド戦から30日のデンハーグ戦まで3試合連続ゴールを決めて、得点ランキングトップに立つ。

◆電撃移籍 8月31日にフェイエノールトからフランス・リールへの完全移籍が発表される。30年までの4年契約で背番号は「18」となった。