ハーランドやエムバペ…スター選手が所属クラブで世界一を目指す 欧州CLいよいよ開幕

UEFAチャンピオンズリーグについて解説してくれた戸田和幸氏は、色紙に「最高レベルの個と組織」と記した(撮影・野上伸悟)

欧州チャンピオンズリーグ(CL)の1次リーグが8日(日本時間9日)に開幕する。今夏のワールドカップ(W杯)北中米大会でしのぎを削ったスター選手たちが所属クラブに戻り、今度は舞台を変えて“世界一”を目指して意地とプライドをぶつけ合う。

日本人選手は1次リーグに6人が参加し、4年後のW杯へ新たな一歩を踏み出す。WOWOWの解説者としてもおなじみの元W杯日本代表戦士、戸田和幸氏(48)がその魅力や見どころを大いに語った。

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今夏のW杯はスペインの優勝で幕を閉じました。私も現地で見てきましたが、4年に1度のW杯は、国を代表して戦うプライスレスな、お祭り的な華やかさがあります。自国の選手とファンが一緒になって楽しんでいる感じがあります。一方の欧州CLの魅力はフットボールの内容や戦術レベルの高さだと思います。日常的に作り上げているチームゆえに練度が高く、できることの幅が広い。だから「チーム力」のレベルはまた一つ上がります。

2連覇中のパリSGはデンベレがリーダーとなって足を使ってプレスし、みんなで連動性を持ってアタックする。それはW杯にも波及しており、例えば優勝したスペインはみんなでプレスし、みんなでボールを持ち、みんなで打開する。個に偏らず、チームでバランス良く戦うというトレンドは変わらないと思います。

今回のCLではスペインの躍進を予想しています。特にバルセロナはいいのでは。W杯優勝の象徴となったMFロドリがマンチェスターCから移籍。「ヘソ」と呼ばれる中盤の底に彼がいてこそ、攻守の全てが作られます。若いDFクバルシも経験を積んでいるし、FWヤマルもいます。

モウリーニョ監督を迎えたRマドリードは、W杯でコートジボワールの主力となった19歳のFWディオマンデが入り、攻撃力はより期待できます。マンチェスターCからMFベルナルド・シウバも加入し、中盤でのボールコントロールができるようになり、より魅力的なチームになりました。また、Aマドリードも良さそう。W杯準優勝のアルゼンチンDFロメロがトットナムから加わったからで、安定したチームにはレベルの高いセンターバックとキーパーは必須です。

守備力と言えばアーセナルです。攻撃力もありますが、昨季はリーグフェーズ(1次リーグ)8試合でわずか4失点というようにGKラヤ、DFガブリエウ、モスケラに加え、サイドバックも良い。Bミュンヘンはゴリゴリのマンツーマンで、GKノイアー、DFウパメカノにターとセンターが強い。こういったチームは確実に勝ち上がってくると思います。

CLには、W杯で活躍したエムバペ、ビニシウス(ともにRマドリード)、ハーランド(マンチェスターC)ら花形選手がそろっています。そういう個性を見る感動もある一方、チームが一体となって戦う姿を見る感動というのもあります。全員でプレーするからこその美しさ、機能性、スキのなさというところにもぜひ注目してもらいたいと思います。(サッカー解説者)

◆放送 欧州CL&ELは1次リーグから決勝までWOWOWで放送&配信