<UEFAチャンピオンズリーグ:パリSG4-2バルセロナ>◇20日(日本時間21日)◇1次リーグ第3節◇パリ
バルセロナ(スペイン)のスペイン代表FWラミン・ヤマル(19)が超絶のゴールを披露した。2連覇中の王者パリ・サンジェルマン(フランス)を相手に後半34分、右サイドの角度のない位置から左足アウトサイドで浮かせて決めた。試合はその後に2点を奪われ2-4と敗れたが、26日(日本時間27日)にロンドンで発表されるバロンドール(世界最優秀選手)表彰式を控える中、19歳106日という史上最年少受賞への期待感を高める一撃となった。
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30人の候補リストに名前を連ねた選手が11人出場したパリSG-バルセロナ戦で、ヤマルが異次元のゴールを見せた。
1点を追う後半34分、右サイドで浮き球を胸トラップで収めると、一気に縦へドリブルを仕掛けた。DFザイールエメリのマークを物ともしない。一瞬にしてギアを上げ、ボックス内へ直進。そして角度のない中で右足でなく、左足アウトサイドでシュート。わずかなニア上の隙間を抜き、ゴールネットを揺らした。
技術、フィジカル、判断力というすべてが備わった超絶のプレー。対峙(たいじ)したザイールエメリは「体を2度ぶつけたが振りほどかれた。あれは普通のシュートじゃない」。また、スペイン紙アスは「ラミン・ヤマルがパリを凍らせる、すべての選手が夢見るゴールを決めた。信じられない」と見出しを打ち、その衝撃的なゴールを伝えた。今季公式戦の連勝は11で止まったが、試合結果よりもヤマルがもたらしたインパクトの方が大きかった。
バルセロナは今季公式戦12試合で50得点。うちヤマルは10得点10アシストと20得点に関与している。この1年の勢いは止まらない。昨季は45試合に出場し、24得点18アシストを記録。そして何より42試合無敗を継続中のスペイン代表では、今年のワールドカップ(W杯)では不動の右ウイングとして優勝。1得点1アシストと数字は物足りないが、常に相手の脅威となり攻撃を活性化させた。その貢献度は計り知れない。
史上最年少のバロンドール受賞が期待される。過去最年少は1997年に受賞したブラジル代表FWロナウド(インテル・ミラノ)の21歳96日。それを2歳も縮める異次元の記録だ。
ヤマルの対抗となるのは、こちらも初受賞が掛かるフランス代表FWエムバペ(Rマドリード)だ。昨季公式戦44試合で42得点に続き、今季も11試合で11得点。W杯では10得点4アシストとずば抜けた得点力を発揮したが、ただチームは4位で終えた。
ヤマルは最近のインタビューに「エムバペと自分が世界最高の選手だ。それは明白だし、誰もが分かっている。勝ち取ったものを考えれば、今年は僕に資格がある」と回答した。その自信がまた1つ積み上がるゴールを欧州CLの舞台で、しかも王者パリSG相手に決めたのだから大きなアピールになったと言えよう。
フリック監督もまた「ラミンは今、私にとって世界最高の選手だ」と強調する。ヤマル対エムバペ。2人は25日の「クラシコ」で直接対決の時を迎える。バロンドール発表を翌日に控え、注目の大一番だ。
◆バロンドール 1956年、欧州年間最優秀選手賞として始まる。95年から欧州でプレーしていれば他大陸の出身選手も選考対象となり、さらに07年からは全世界に拡大された。10年に国際サッカー連盟(FIFA)の年間MVPと統合されたが、フランス・フットボール誌が16年から再び独自に選定。フランス語で黄金のボールを意味する。なお26年の評価対象は25年8月3日~26年7月19日まで。記者投票は9月28日で閉め切られている。