ロシアリーグは13日、12年8月からシーズン日程を現在の春秋制から、欧州主要リーグと同じ秋春制に移行することを発表した。12年シーズンは8月に始まり5月に終わる。これまで冬の厳しい寒さのため、春秋制を採用してきたが、12月から翌年2月まで3カ月の冬季中断をはさむ変則日程になっても、西欧のシーズンに合わせた。これで春秋制は日本などアジアと北欧だけになった。

 セルゲイ・フルシェンコ会長は、急成長する同国リーグが今回の変更で、西欧の主要リーグと同じ条件で争えることをメリットに挙げている。また、11月末と3月初めの厳しい気候でもプレーできる近代的スタジアムの建設を促進することで、18年W杯招致にもつなげる考えだ。

 ロシアリーグにはCSKAモスクワMF本田圭佑、トムMF松井大輔、アムカルFW巻誠一郎と3人の日本人が所属する。彼らのイングランド、スペインなどのトップリーグへの移籍にも追い風になりそうだ。

 ◆世界のサッカーカレンダー

 欧州ら世界の大半は「秋春制」を採用しており、日本のような「春秋制」はアジア、米国、そして冬季開催が難しい北欧に限られている。南米ではブラジルが全国リーグを4~12月の期間に設定しているが、アルゼンチンは前期リーグは8月に開幕し、中断期間を経て後期リーグは2月から始まる。また、アフリカ大陸は欧州同様に「秋春制」でリーグ戦を行っている。世界のカレンダーが統一されれば、選手の移籍、国際大会への参加がよりスムーズになる。

 [2010年9月14日9時23分

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