<第88回箱根駅伝>◇2日◇往路◇東京-箱根(5区間108キロ)

 前に人がいなくても、柏原は柏原だった。最後の箱根となった5区山登りの柏原竜二(4年)が1時間16分39秒で、1、2年に続き、4年間で3度目の区間新をマーク。2位の早大に5分7秒の大差をつけるぶっちぎりの強さで、東洋大を4年連続の往路優勝に導いた。「最後を、1番いい結果で終えて良かった」。ゴールの瞬間、派手なガッツポーズで自らを祝った。

 過去3年は、5区のスタートで、常に逆転劇を演じてきた。しかし、今年は4区終了の時点で、すでにチームはトップ。初めて、前に人がいない状況でタスキを受けた。追う展開ではなく孤独な一人旅。それでも、自らの区間記録を29秒も更新して、史上8人目の4年連続の区間賞となった。