<第88回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・9キロ)

 青学大が歓喜に沸いた。6区の竹内(2年)9区の横山(3年)が1つずつ順位を上げた。ほかの区間でも粘って、往路7位から同校史上最高の5位入賞。区間4位の横山は「流れが良くて、自分の力以上のものが出せた」と気持ちよさそうに笑った。

 04年度に大学から強化指定を受けて、改革が始まった。当初の陸上部は走ることよりオシャレ優先の選手が多かった。その「腐りかけたチーム」(原監督)を、歴代主将が地道に変えてきた。「躍進」をテーマに掲げた川村主将(4年)は「飛躍と違い、1歩1歩を大切にしてきた」。7年前から続く積み重ねが、青学大を強くしてきた。

 競技場がなく3地域を転々とした過去から一転、今年3月には630メートルのクロカンロードが完成。全国高校駅伝1区区間賞の久保田(九州学院)ら有力選手も入学する。目指すは総合優勝。新主将に就任する2区区間賞の出岐(3年)は「もう1つ上のレベルに行く」と力強く宣言した。