約3万6000人が参加して行われ、日本からはロンドンマラソン代表の藤原新(34=ミキハウス)、昨年の大会で日本人トップの7位に入った今井正人(31=トヨタ自動車九州)らが出場した。

 アフリカ勢の競り合いを制し、リレサ(エチオピア)が2時間6分56秒で優勝した。終盤粘った28歳の高宮祐樹(ヤクルト)が2時間10分57秒で日本人最高の8位に入った。

日本人1位の総合8位でゴールした高宮(撮影・鈴木みどり)
日本人1位の総合8位でゴールした高宮(撮影・鈴木みどり)


順位選手タイム
 1リレサエチオピア2時間6分56秒
 2キピエゴケニア2時間7分33秒
 3チュンバケニア2時間7分34秒
 4キプロティチウガンダ2時間7分46秒
 5キルイケニア2時間8分6秒
 6キプタヌイケニア2時間8分55秒
 7ムタイケニア2時間10分23秒
 8高宮祐樹ヤクルト2時間10分57秒
 10下田裕太青学大2時間11分34秒


【ゴール】

 リレサが2時間6分56秒で優勝した。

 2位キピエゴ、3位チュンバ。4位キプロティチ。

 8位で高宮が2時間10分57秒でゴール。日本人1位となった。

 10位で青学大・下田が2時間11分34秒でゴールした。

 青学大・一色が2時間11分45秒で11位、東洋大・服部は2時間11分46秒で12位、トヨタ自動車九州・今井は2時間12分18秒で13位だった。

【40キロ】

 1時間59分54秒でリレサとチュンバが通過。40キロすぎてリレサがスパートした。

 40キロすぎで服部をゲラ(スペイン)、高宮祐樹(ヤクルト)がとらえた。41キロで高宮がゲラを抜き、日本人最高の8位となった。

【35キロ】

 1時間44分21秒でチュンバとリレサが通過。35キロをすぎてリレサが先頭に立った。

 村山は1時間48秒3秒で通過。35キロすぎで服部が村山をとらえ、抜いた。服部は日本人最高の8位。36キロでは沿道に声援に応えた。

【33キロ】

 8位村山のペースが落ちてきた。9位服部との差は200メートルに縮まってきた。

【30キロ】

 アフリカ勢7人の先頭集団は1時間29分54秒で通過。30キロを過ぎてキプタヌイが先頭集団から遅れはじめた。チュンバが先頭に立った。リレサがすぐ後ろにつけた。

 8位の村山は1時間31分23秒で通過。

 29キロで藤原新が第2集団の先頭に立った。だが、すぐに今井が先頭を奪った。服部勇馬(東洋大)もついている。第2集団の30キロ通過は1時間33分20秒。《31キロで服部が第2集団から抜け出た。

【26キロ】

 村山謙太の双子の弟、村山紘太(旭化成)が兄へ沿道から声援を送った。

【25キロ】

 アフリカ勢7人の先頭集団が1時間14分25秒で通過。村山は40秒以上遅れての8位。日本人では1位を走っている。

 27人の第2集団は1時間17分12秒と遅れた。

【22キロ】

 村山が先頭集団のアフリカ勢から遅れはじめた。

【20キロ】

 先頭集団はアフリカ勢と村山の8人で、59分30秒で通過。村山が依然として健闘。このペースでいけば2時間5分台。

【17キロ】

 第2集団は先頭から500メートル離れた。下田裕太(青学大)らが引っ張っている。19キロで青学大の原晋監督が沿道から声を掛けた。

【15キロ】

 44分25秒で通過。アフリカ勢のハイペースに村山がしっかりついている。今井ら第2集団は1分以上開いた。

【10キロ】

 29分36秒で通過。村山が先頭集団に食い込んだ。先頭集団はムタイ(ケニア)チュンバ(ケニア)リレサ(エチオピア)キルイ(ケニア)キプタヌイ(ケニア)キピエゴ(ケニア)キプロティチ(ウガンダ)村山の8人。

【8キロ】

 ペースメーカーについて、外国人招待選手のアフリカ勢7人が先頭集団をつくった。日本人選手と差が開く。初マラソンの村山謙太(旭化成)らが追っている。

 第2集団は今井ら22人。

【5キロ】

 14分43秒で通過。

【3キロ】

 9分3秒で通過。

【1キロ】

 2分55秒で通過。今井正人(トヨタ自動車九州)一色恭志(青学大)らが積極的に先頭集団で走っている。先頭集団は50人ほど。

【スタート】

スタートを切る今井正人(前列左から4人目)らランナーたち(撮影・鈴木みどり)
スタートを切る今井正人(前列左から4人目)らランナーたち(撮影・鈴木みどり)
紙吹雪が舞う中、東京マラソンのスタートを切るランナーたち(撮影・鈴木みどり)
紙吹雪が舞う中、東京マラソンのスタートを切るランナーたち(撮影・鈴木みどり)

 新宿・東京都庁前をスタートした。東京の天気は晴れ、気温8・7度、湿度53%、北の風1・8メートル。


 ◆リオへの道 男子マラソンの代表枠は最大3人。福岡国際、東京、びわ湖毎日(3月6日)の3大会から選ぶ。各レースの日本人上位3位以内が対象で日本陸連設定記録2時間6分30秒を満たした1人を優先に、五輪で活躍できる選手を選ぶ。福岡国際で佐々木、高田、大塚の3人が候補となったが、いずれもタイムは物足りない。複数の選考会に出場した場合は設定記録に到達しない限り最初のレースが評価対象になる。


◆東京マラソンの主な招待選手◆ ※村山、一色、下田はハーフマラソンの記録

番号、選手名、年齢、国・所属、自己ベスト

1ムタイ(31)ケニア、2時間3分13

2チュンバ(29)ケニア、2・4・32

3リレサ(26)エチオピア、2・4・52

7キプロティク(27)ウガンダ、2・6・33

21今井正人(31)トヨタ自動車九州、2・7・39

22藤原新(34)ミキハウス、2・7・48

23松村康平(29)三菱日立パワーシステムズ長崎、2・8・9

25五ケ谷宏司(26)JR東日本、2・9・21

26出岐雄大(25)中国電力、2・11・14

27宇賀地強(28)コニカミノルタ、2・10・50

29村山謙太(23)旭化成、1・0・50

161一色恭志(21)青学大、1・2・11

162下田裕太(19)青学大、1・2・22