長野県東御市の湯ノ丸高原に18日、「日本一高い」全天候型400メートルトラックが誕生した。

 同高原に整備が進む高地トレーニング施設の1つで、標高1730メートルは岐阜・飛騨御嶽高原のパノラマグラウンド(1700メートル)を抜いて国内最高地。この日午前には、雪の降る中で1周800メートルのジョギングコース、同2500メートルのトレイルランニングコースとともに竣工(しゅんこう)式が行われた。

 走り初めには、04年アテネ五輪女子マラソン金メダルの野口みずきさん(39)と男子400メートル日本記録保持者の高野進氏(56)が参加。地元の子どもたちとトラックを1周した野口さんは「国内にこれだけの施設があるのは素晴らしい。海外と違って移動のストレスも軽減される」と話し、高野氏も「短距離選手だけでなく、長距離選手もスピード練習のためにトラックがあるといい」と歓迎した。

 午後には湯ノ丸高原ホテルで「高所トレーニング国際シンポジウム」を開催。競泳日本代表の平井伯昌ヘッドコーチ(54)や高野氏らが高地トレーニングについて講演した。