陸上男子短距離のケンブリッジ飛鳥(25=ナイキ)はアクシデントに見舞われた。

予選3組。トップスピードに入ろうかという中盤。「まずいな」。左太もも裏に強い張りを感じた。顔をゆがめ、スピードダウンし、10秒53(追い風1・5メートル)の3着でフィニッシュ。予選落ちとなり、治療へ直行した。

ヒヤリとしたが、幸いにも大事には至らなかった様子。治療室から出てきたケンブリッジは苦笑いも見せながら、自力で歩き、用意されたイスにも座らず、立ったまま取材に対応した。「大きなケガにならなくてよかった。(レースの)入りは悪くなかったが、後半を確認できなかったのはちょっと残念。足をしっかり万全の状態にし、切り替えて頑張ります」と話した。以前の練習から時折、患部は張る印象はあったという。

帰京後、念のためMRI検査は受けるが、予定通り静岡国際(来月3日)、木南記念(同6日)は出場する意向を示した。