第96回箱根駅伝(来年1月2、3日)に出場する青学大が16日、都内の青山キャンパスで壮行会と記者会見を行った。

2年ぶり5度目の優勝へ向けて原晋監督(52)は「戦国駅伝のなかで、戦術駅伝だと思っている。例年に比べ、より具体的な話をできないことをご了承下さい」と冒頭で発言。エントリーの16人は決まったが、区間配置などの作戦については情報戦に布石を打った。選手が次々に希望区間を述べている際には、目を閉じ、わずかにうなずきながら聞き入っていた。

昨年の負けで自身の変化を問われると、「学生スポーツは毎年チームが変わり、ゼロからのスタートになります。そのなかで本来勝ち続けることはあり得ないこと。日頃から勝った負けたではない、箱根駅伝に向かう姿勢を問うております」と返答。「極端な話、優勝でも最下位でもいい。ただ、あのとき遊んでいなかったら、ということはやめようねと伝えている。一極集中して取り組んでいるのは素晴らしいこと。それはこの4年間しかない。同じ目標を持つ仲間と同じ屋根の下で過ごせる、その幸せを感じて欲しい。その基本姿勢は就任当初から変わってません」と述べた。

鈴木塁人主将(4年)が「1年間やってきたことをすべてだせれば。チームとしてはたくさん苦しいことがあった。成長姿を見せられたらと思います。アンカーで1位でゴールを切りたい」と意気込むのを横で聞いた後には今年のチームへの期待感について「期待してます!期待してます!原マジック必勝法にはまってきた。大いに期待して下さい!」と声を響かせた。