来年8月に札幌市で開催される20年東京オリンピック(五輪)のマラソンコースが19日、決定した。市内中心部の中央区、豊平区、北区が「舞台」。大通公園発着で、前半は約20キロを1周、後半は約10キロを2周する変則的な周回コースとなった。

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日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは日本陸連を通じ、談話を発表した。

「コースが決まったことで、出場する選手たちも今後の具体的な対策も含めた準備を進めることができます。関係する全ての方々と一体となり、最高の結果を目指していきたいと思います」

前半は約20キロを1周、後半は約10キロを2周。経路が重なり、選手は観客の前を複数回通ることができる。「観客の方にとっては、選手たちに直接、声援を送る機会が増えますし、選手たちにとっても絶えず大きな声援を受けながら走ることができることは間違いなく励みになります。素晴らしいコースになったのではと思います」とした。コースも決まり、これから、少しでも上位に進出できるよう具体的な戦略を練っていく。

また「マラソンと競歩の会場が東京から札幌に変更となり、これまで準備を続けてきた東京の関係者の皆さん、そして急な決定と検討の時間が限られた状況にも関わらず変更を受け入れ、準備に向けてご尽力いただいた北海道、札幌の皆さん全員に、心から感謝しています」とコメントした。