東京五輪の代表選考会を兼ねた大阪国際女子マラソン(26日午後0時10分スタート)において、カンテレ・フジテレビ系で解説を務める高橋尚子さん(47)が25日、大阪市内で展望を語った。

逆転での東京五輪代表入りへは、2時間22分22秒切りが必須となる。97年の初マラソンが大阪だった00年シドニー五輪金メダリストは、見どころを明かした。

「30キロまでいかに(力を)ためて走っていけるかがポイントになる。(中心になるのは)小原(怜)さん、松田(瑞生)さん、福士(加代子)さんと確信しています。期待を込めて。小原さんがレースを動かしていくことに、松田さん、福士さんがどう対応していくか。レースの勝敗だけでなく、対タイムを見逃せない。ライバルになる部分と、3人が一緒にタイムを目指していくというチームワークを含めて、注目したいなと思います」

小原がレースを動かすと予想するのは「(現時点で東京五輪代表の)3人目に来ているのに、あえて(大阪に)チャレンジをした。チャレンジをすることで『今までの自分の殻を破りたい』と思っていると思う」。松田に関しては「1300キロの月間走行距離を走ってきて『これが最後になってもいい』という強い覚悟を持っている。『絶対にやってやるぞ!』という意思が、空回りしなければいいなと思います」。ベテランの福士については「『タダでは終わらないだろうな』というのがある。土壇場の緊張感、世界での経験…。追い込まれたからこそ、変わってくる」と期待を寄せた。