3月1日の東京マラソンの会見が28日、都内で行われた。

車いすの部で出場予定だった米国選手4人(男子1人、女子3人)が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、出場を辞退したと発表した。米国の連盟から選手側へ出場を取りやめるように通達があったという。

1時間22分55秒の自己記録を持つ鈴木朋樹(25=トヨタ自動車)は「海外の強い選手が欠場している中ですが、積極的なレースを心掛け、自分が楽しいと思えるレースをしたい」と話した。前回覇者のマルセグ・フグ(スイス)は出場するが、男子は米国のダニエル・ロマンチュクら3人の強い海外勢が欠場。鈴木は「すごく残念なことだが、強い海外勢がいないからこそできるレース展開もある」と受け止めた。

なお女子は1時間28分17秒の世界記録を持つマニュエラ・シャー(スイス)、また16年リオデジャネイロ・パラリンピックの金メダリストのタチアナ・マクファーデン(米国)ら国内外の7選手が欠場で、3人で争われる。会見に登壇した喜納翼(29=タイヤランド沖縄)は「参加するからには楽しんで走りたい」と話した。

今大会は東京パラリンピックとコースも似た部分も多く、その前哨戦とも言われていた。