陸上で今季北海道内初の競技会となる道北記録会第3戦(第1、2戦は中止)が4日、旭川市内で行われた。

新型コロナウイルスの影響を受けて大会中止が相次いでいたが、今大会は徹底した感染予防策を講じた上で、保護者を含む無観客で開催された。

大会初日は20種目に中学生男女計358人がエントリー。女子1500メートルに出場した益塚稀(まれ=東神楽中3年)は約8カ月ぶりの大会出場。4分53秒07の全体1位の記録を残し「自己記録を1秒近く縮められてうれしい。夏の全国大会は中止になったけど、10月のジュニア五輪(全国中学生大会)を目指したい」と力を込めた。

大会の開催に向けて道北陸協は4月以降、協議を重ねて独自の感染予防策を策定。今大会は競技役員のマスク着用のほか、選手にも招集場所での密集の回避やゼッケン着脱時に消毒を徹底させるなど対策を重ねた。

道北陸協の丸昇理事長(69)は「この地区の競技全体のレベルダウンを避けるためにも何とか大会をしたかった。(中学、高校)3年生にとっても1回ぐらい大会を作ってあげたかった」と話した。

この日は十勝、釧路地区でも大会が実施され、道内陸上選手にとっては待ちに待ったシーズンインとなった。