男子110メートル障害の前日本記録保持者・金井大旺(24=ミズノ)が日本歴代2位となる13秒34(追い風0・3メートル)を出した。自己記録を0秒02更新した。

金井は「自己ベストを更新できて、気持ちよくシーズンインできました。オリンピックは1年延期となってしまいましたが、自分と向き合う期間に当てて、来年に備えたいと思います」とコメントした。2月の日本室内選手権(大阪)男子60メートル障害で7秒61の室内日本新記録を出していた。

この日は100メートルにも出場し、10秒41(向かい風0・6メートル)だった。こちらも自己ベスト。さらなる飛躍を予感させる今季初戦となった。

金井は北海道の進学校である函館ラサール高から法大へ。福井スポーツ協会に所属していた18年の日本選手権で当時の日本記録を14年ぶりに更新する13秒36で優勝。昨年2月からミズノに加入した。現在は東京オリンピック(五輪)出場と歯医者の2つの夢を追っている異色のハードラーだ。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、11月末までは東京オリンピック(五輪)の参加資格には関係がない。国際陸連の世界ランキングの動向にも影響はしない。ただ、記録自体は公認される。

男子110メートル障害の東京五輪参加標準記録は13秒32、日本記録は高山峻野(25=ゼンリン)が持つ13秒25。