仙台青陵中教校・川村麻帆(2年)が女子3段跳び決勝でただ1人の11メートル台を記録し、同種目公式戦初出場で初優勝に輝いた。参加者21人、3年生も8人が出場する中、2本目(10メートル91)で1位に立つと、最終試技では11メートル37を跳躍した。

前日10日の女子走り幅跳びでは4位入賞で表彰台を逃した。「疲労抜きを意識した」と気持ちを切り替えて休養し、大一番に臨んだ。競技開始は午後2時。午前中は「心臓が止まるかと思うぐらい緊張していた」。それでも「友達に『大丈夫だよ』と声をかけてもらって、最後は『楽しんできて』と言われて、励みになった」と、仲間の一声が背中を押した。

1位で前半戦を折り返すと、4本目は「助走のスピードを上げることを意識した。実際に跳ぶと最後のジャンプの滞空時間が今までの3本よりも長く、手応えは感じた」と、11メートル21を記録。5本目はパスし、優勝が決定した中での最終試技は追い風2・4メートルにも乗ってロングジャンプ。電光掲示板で数字を確認すると笑顔を見せた。「11メートルを超えたいと思っていて、超えてうれしい。初出場で優勝は自分でも驚いている」と喜んだ。

今後は宮城県選手権(22日開幕)に同種目で出場予定。「失敗ジャンプをなくして、11メートルを何回も出して、自己ベストも更新したい」と、2度目の表彰台に色気を見せた。【相沢孔志】