東京オリンピック（五輪）代表の一山麻緒（23＝ワコール）が2時間21分11秒の大会記録をマークして優勝した。2位も同代表の前田穂南（24＝天満屋）で自己ベストを更新する2時間23分30秒でフィニッシュした。3位は阿部有香里（31＝しまむら）で2時間24分40秒。

※今大会は男女混合レース扱いとなり、一山と野口みずきの記録（03年の2時間21分18秒）は大会記録として併記される。

優勝する一山麻緒（撮影・上山淳一）

◆レース経過

※記録は速報値。

一山麻緒（中央）は6周目で先頭を走る（撮影・上山淳一）

◆フィニッシュ　スタジアム直前でペースメーカーの川内と岩田が外れ、一山が単独でトラックへ。一山は後半ややペースが落ちて日本最高はならなかったが、2時間21分11秒で優勝。2位は前田で2時間23分30秒で自己ベストを更新した。3位は阿部有香里（31＝しまむら）で2時間24分40秒

◆40キロ　単独トップの一山が2時間13分47秒で通過。日本最高の時の野口は2時間11分53秒。1キロラップは3分21秒、5キロラップは16分59秒とペース上がる

◆39キロ　残り1周。単独トップの一山の1キロラップは3分24秒

◆38キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分22秒とやや上がる

◆37キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分26秒。フィニッシュ予想は2時間20分48秒

◆36キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分25秒

◆35キロ　単独トップの一山が1時間56分48秒で通過。日本最高の時の野口は1時間55分26秒。1キロラップは3分21秒、5キロラップは17分8秒

◆34キロ　一山の口は開き、手の振りも横に大きくなる。1キロラップは3分29秒と落ちたが、20分を切る自己ベスト更新ペース

◆33キロ　単独トップの一山の1キロラップは再び3分27秒

◆32キロ　単独トップの一山が1キロラップを3分21秒に戻す

◆31キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分28秒

◆30キロ　単独トップの一山が1時間39分40秒で通過。日本最高の時の野口は1時間38分49秒。1キロラップは3分23秒、5キロラップは17分2秒に落ちる

◆29キロ　一山の1キロラップは3分25秒と日本最高ペースから落ちる

◆28キロ　あと５周。一山の1キロラップは3分27秒に落ちる。踏ん張りどころか

◆27キロ　一山の表情が苦しそうなものに変わる。1キロラップは3分22秒

◆26キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分22秒。ペースメーカーの川内、岩田がペースが落ちてきた一山に声をかけて激励している

◆25キロ　単独トップの一山が1時間22分38秒で通過。日本最高の時の野口は1時間22分13秒。1キロラップが3分23秒、5キロラップが16分40秒とやや落ちる。2位前田は57秒差で通過

◆24キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分19秒と快調

◆23キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分18秒とペースを戻す

◆22キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分22秒とやや落ちる

◆中間点　単独トップの一山が1時間9分35秒で通過。日本最高の時の野口は1時間9分19秒。21キロまでの1キロラップは3分17秒。フィニッシュ予想は2時間19分10秒。

◆20キロ　単独トップの一山が1時間5分58秒で通過。日本最高の時の野口は1時間5分43秒。2位前田は35秒遅れで通過

◆19キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分19秒

◆18キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分16秒。2位の前田は先頭から110メートル遅れる

◆17キロ　単独トップの一山の1キロラップは3分18秒と依然として日本最高ペース。天満屋の武富監督は遅れ始めた前田に「焦るな」と沿道から声をかける

◆16キロ　6周目に入り、周回遅れの選手たちを一山、前田が抜いていく。一山と前田の差は30メートル。1キロラップは3分19秒

長居公園内を走る（左から）前田穂南、ペースメーカーの川内優輝、一山麻緒（撮影・上山淳一）

長居公園周回路コースを走る岩出玲亜（左）、池満綾乃（撮影・上山淳一）

残り10周を示すボードを走る（手前左から）前田穂南、一山麻緒（撮影・上山淳一）

◆15キロ　ペースメーカーの川内、岩田と単独トップの一山が49分27秒で通過。日本最高の時の野口は49分22秒。前田は6秒遅れで通過

◆14キロ　前田がやや遅れ始める。ペースメーカーの田中がそばにつく。先頭の一山の1キロラップは3分17秒

◆13キロ　先頭を走るペースメーカーの川内の後ろについていた前田が、ペースメーカーの岩田の後ろについている一山の後ろにつく展開となる。1キロラップは3分17〜18秒と変わらず

◆11キロ　先頭集団の1キロのラップは3分19秒

◆10キロ　先頭の一山、前田が33分ジャストで通過。日本最高の時の野口は32分53秒

◆9キロ　先頭集団の1キロのラップは3分17秒と日本記録ペースで進む

◆8キロ　先頭集団の1キロのラップは3分18秒

◆7キロ　先頭集団の1キロのラップは3分17秒。3位集団には岩出、池満ら。谷本は5キロ付近で遅れる

◆6キロ　先頭集団の1キロのラップは3分17秒

長居公園内を走る前田穂南（左から2人目）一山麻緒（左から3人目）ら、右から2人目はペースメーカーの川内優輝（撮影・上山淳一）

◆5キロ　先頭の一山、前田が、日本最高を出した時の野口の16分24秒よりやや遅い16分32秒で通過。3位集団は先頭から34秒遅れで通過

◆4キロ　先頭の一山、前田が13分15秒で通過。1キロのラップは3分18秒

◆3キロ　先頭の一山、前田が9分55秒で通過。1キロのラップは3分21秒

◆2キロ　1キロから2キロは3分21秒とややペースが落ちる

◆1キロ　先頭の一山、前田が3分13秒で通過。3位集団とは早くも40メートルの差。1キロ3分18秒が日本記録ペース

◆スタート地点　午後0時10分に号砲。気温10・2度、湿度50％。川内らペースメーカーのすぐ後ろに前田、一山がつき、集団から飛び出す展開

特別措置で長居公園内の限定コースを走る選手ら（撮影・上山淳一）

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大会事務局が新型コロナウイルスに関するPCR検査の結果をレース前に発表。検査対象は参加選手で総数が76件。陰性が76件で陽性者はいなかった。

従来はヤンマースタジアム長居発着で大阪市内を巡っていたが、公道を使った開催では感染リスクが高まる可能性があることから、コースを公園内に限定。公園内のランニングコース西口付近をスタート。1周約2・8キロのコースを約15周し、ヤンマースタジアム長居がゴールとなった。記録は公認される。

ペースメーカーは川内優輝（自己ベスト2時間8分14秒、33＝あいおいニッセイ同和損害保険）、岩田勇治（自己ベスト2時間8分45秒、33＝三菱重工）、田中飛鳥（自己ベスト2時間10分13秒、31＝ひらまつ病院）。竹ノ内佳樹（自己ベスト2時間9分31秒、28＝NTT西日本）はアキレス腱（けん）の違和感のため欠場

優勝する一山麻緒（撮影・上山淳一）

◆招待選手

※タイムは自己ベスト

◆女子マラソン歴代5傑◆

順	選手名	タイム	コース
１	野口みずき	2時間19分12秒	05年ベルリン
２	渋井陽子	2時間19分41秒	04年ベルリン
３	高橋尚子	2時間19分46秒	01年ベルリン
４	一山麻緒	2時間20分29秒	20年名古屋ウィメンズ
５	安藤友香	2時間21分36秒	17年名古屋ウィメンズ