前年度の箱根駅伝を制した青学大は、向かい風に失速した。

追い風の3区を終えて1位駒大と20秒差の2位。前半勝負の展開の流れに乗ったかに見えたが、4区志貴勇斗(3年)が強い向かい風に苦しんだ。原監督は「一番不安視したところ。調整段階から良くない状態の選手を使った私の責任」とおもんぱかった。「もっとやんちゃな選手を育てないと。向かい風でも激しく追っかけられる選手を」と敗因を嘆いた。

選手層が厚くなり、校内選考も激しさを増す。「1、2週間後のレースで走れることを考えないといけない」と強豪ゆえの調整の難しさも吐露した。エース岸本を欠き、出雲には控え選手なしの6人で来ざるを得なかった。「全日本は久々に勝ちにいきます」。巻き返しを誓った。