高校生アスリートが大学で飛躍を期す。高校総体道予選陸上女子1500メートル、3000メートル2冠の旭川龍谷・石川苺(18)は城西大に進学する。

陸上女子の旭川龍谷・石川は、全日本大学女子駅伝で2度の優勝歴を持つ城西大に進む。経営学部マネジメント総合学科に合格し「練習環境がとても整っていて、選手の意識がとても高い。自分もそこで一緒に駅伝日本一を目指したい」と気持ちを高ぶらせた。

目標のランナーに、東京オリンピック1万メートル7位入賞の広中璃梨佳(22=日本郵政グループ)を挙げる。9月の大会で一緒に走ったことは貴重な経験になった。「スピード感が全然違いました」と実力差を痛感したが、同時にさらに強くなりたいと奮い立たされた。「どんな時でも自分の力を発揮できて、日本のトップで走れるように」と見据えている。

高校1年生から全国舞台を経験してきた。初めて挑んだ全国高校駅伝では2区37位。昨年も同じ2区で区間17位と、前年より順位を上げチームの過去最高13位に貢献した。

高校最後の都大路は25日に号砲が鳴る。「本番に向けていい状態にできるように。3年間で一番いい走りをして個人では区間賞、チームでは1時間9分台を達成して入賞すること」。目標を果たして、大学へのステップにする。

◆石川苺(いしかわ・いちご)2004年(平16)4月5日、小樽市生まれ。小樽稲穂小3年の時に陸上を始める。小樽西陵中3年時に1500メートルで全国大会出場。全国高校駅伝では1年時2区区間37位、2年時同17位。3年時に高校総体道予選1500メートル、3000メートルで優勝。ベストタイムは1500メートル4分25秒64。3000メートル9分32秒05。家族は両親と妹3人。血液型A。身長156センチ。