山県10秒27V、復調で5・8に桐生と対決

男子100メートルで優勝しポーズする山県(撮影・清水貴仁)

<陸上:リオデジャネイロ五輪代表選考会兼織田記念国際>◇29日◇エディオンスタジアム広島◇男子100メートル

 12年ロンドン五輪代表の山県亮太(セイコーホールディングス)が、復活をアピールした。

 向かい風2・2メートルの予選3組は10秒40で1着通過。向かい風2・5メートルの決勝は抜群のスタートで飛び出し10秒27で優勝した。2日のテキサスリレーで桐生が出した10秒24(向かい風1・4メートル)に匹敵する走りを披露。昨年は持病の腰痛で精彩を欠いたが、五輪イヤーに復調した。次は5月8日のセイコーゴールデングランプリで桐生と対決。「風の中で、まあまあのタイムだった。『桐生とちゃんと勝負できるぞ』という気持ちになってきた」と明るい表情だった。