桐生祥秀向かい風で10秒08、9秒台は持ち越し

まずはウオームアップレースに出場し10秒11の同組1位となる桐生(撮影・清水貴仁)

<出雲陸上>◇23日◇島根・浜山公園陸上競技場

 陸上男子短距離の桐生祥秀(21=東洋大)が、今季の100メートル国内初戦となる出雲陸上に臨み、2本のレースで10秒11(追い風1・1メートル)と10秒08(向かい風0・5メートル)だった(ともに速報値)。

 日本人初の9秒台が期待される中、桐生はいつもの躍動感あふれる走りを披露した。1本目となった午前中のレース後に「いい感じにきています。1本走ったので、修正点を直して、自分の走りをしてベストタイムを狙いたい」とコメント。2本目となった午後は向かい風という条件もあり、10秒08だった。

 レース後は「ベストを狙った分、悔しいです。追い風吹いてくれよと思いました。向かい風でも9秒台を出せないと世界と戦えない。向かい風でも9秒台が出せるようにしたい」と話した。

 10秒01の日本歴代2位の記録を持つ桐生は、29日の織田記念(広島広域)に出場予定。国内有数の高速トラックとして知られ、自身も13年の大会で10秒01をマークしている。順調な仕上がりを見せているだけに、日本人初の9秒台へ期待は膨らんだ。