2種目挑戦世界基準、19秒台現実味/伊東浩司語る

100メートルに続き2冠を達成し花束を手に笑顔をみせるサニブラウン(撮影・清水貴仁)

<陸上:世界選手権代表選考会兼日本選手権>◇最終日◇25日◇大阪市・ヤンマースタジアム長居◇男子200メートル決勝

 サニブラウンは、200メートル決勝で前半から積極的にいった。15年世界選手権北京大会で準決勝に進出した時、ガトリン(米国)が「あの前半は素晴らしかった」と認めていたが、その時と明らかにスピードが違った。ただスピードがついている分、見た目では自分が経験しているコーナリングよりも難しくやっているように感じた。今後、自信を持ち出して走りが定着してくれば(日本初の)19秒台が現実味を帯びてくる。

 100メートルを含めて今大会5本目のレースで自己ベストを出せるのは、世界を見据えた上でもいい。100メートル、200メートルの2種目挑戦は世界のスタンダード。その感覚を持っている選手がいることはいいことだ。

 今大会のレースを見ると「強い」という感じだ。彼が活躍する舞台は日本ではないので、いろんなところで活躍が見られると思うと、楽しみだ。(男子100メートル日本記録保持者)