マクワラ食中毒隔離乗り越え、救済予選突破から決勝

男子200メートル予選を感染性胃腸炎で棄権となったマクワラは救済措置で予選レースを行い、見事に準決勝進出を果たした(撮影・河野匠)

<陸上:世界選手権>◇9日◇ロンドン◇男子200メートル準決勝

 優勝候補のマクワラ(ボツワナ)が騒動を乗り越えて決勝に進出した。

 7日の予選は感染性の食中毒で欠場を余儀なくされ、48時間の隔離が解けたこの日に救済措置として1人だけの予選が実施された。通過が決まると腕立て伏せで好調をアピール。2時間後の準決勝も全体3番目のタイムを出した。「自分は元気。誰の診断も受けていない」と英国の保健当局の規定に準じて隔離させた、大会側の判断を疑問視。「400メートルも走らせてくれたら…。準備はできていた。誰が決めたのか」と諦めきれない様子だった。