世界で本当のリレー強豪国仲間入り/伊東浩司氏語る

男子400メートルリレーで銅メダルを獲得し記念撮影に納まる日本チーム。左から多田、桐生、サニブラウン、ケンブリッジ、飯塚、藤光(撮影・河野匠)

<陸上:世界選手権>◇12日◇ロンドン◇男子400メートルリレー決勝

 男子400メートルリレーで日本が世界選手権初の銅メダルを獲得した。

 メダルを取れて良かった。よくここまで来たなというのが正直な感想。レースが始まる前、円陣で苅部コーチが「メダルを取りにいくぞ」と言っていたが、苅部コーチと土江コーチの経験が豊富なのは、日本の強みの1つ。戦術はすごいと思う。予選でケンブリッジの状況を半日の間に判断できる。代わりに入った藤光がしっかり走れる。世界で本当のリレー強豪国に仲間入りした。多田以外の3人は私たちの時代では考えられないくらい、レース前もリラックスしてしゃべっていた。リレーのチームカラーが決まってきたのも大きい。若手、中堅、ベテランと層の厚みも出てきた。ただ今後は、優勝した英国のように37秒台のチームを2つ組めるような、もっと層の厚いチームになればいい。(日本陸連強化委員長)