市川華菜が優勝「必死」持ち味発揮し代表入りへ弾み

布勢スプリント2018 GP女子100 メートル 決勝A組 11秒43でジャマイカのオクケラ・マイリーと同着も1位となり笑顔をみせる市川(撮影・清水貴仁)

<陸上:布勢スプリント>◇3日◇鳥取・コカ・コーラボトラーズジャパンスポーツパーク陸上競技場◇女子100メートル

 女子100メートル決勝は、昨年の日本選手権100、200メートルの2冠の市川華菜(27=ミズノ)が自己記録に並ぶ11秒43で制した。追い風1・8メートルの条件下、オクケラ(ジャマイカ)と同着による頂点に立った。

 前半は福島、オクケラ、世古に先行を許したが、終盤で伸びた。持ち味を発揮し、一気に国内のライバルを抜き去った市川は「最後は必死でした。この大会で自己ベストぐらいを出し、日本選手権へのイメージを作りたかったのでよかった」と笑顔。ジャカルタ・アジア大会(8月)へ向けても、日本陸連が定めるアジアメダル期待記録11秒45を切って、代表入りに有利な立場となった。前半に課題を残すも、確かな後半への手応えを感じていた。