桐生が今季自己最高10秒10で3位「まだ伸びる」

<陸上:国際大会>◇18日◇スイス・ベリンツォナ

 男子100メートルで日本記録を持つ桐生祥秀(日本生命)が、追い風0・4メートルの条件下、今季自己最高の10秒10をマークして3位に入った。マイケル・ロジャーズ(米国)が9秒92で勝った。

 桐生は2度走り、1レース目は追い風0・3メートルで10秒13だった。原翔太(スズキ浜松AC)も2レースに出て10秒56、10秒57だった。

 アルプスに囲まれた小さな町で上々の走りを見せた桐生は「2つともシーズンベストで良かった」と納得の表情。今季は中盤から後半にかけてスピードを維持できず、6月の日本選手権は3位に終わった。今回は「この半年よりは(やろうとしたことが)できていた」という。2レース目では昨年の世界選手権覇者ジャスティン・ガトリン(米国)に0秒03先着。「まだまだ伸びる可能性はあると思う」と手応えをつかんだようだった。

 ◆桐生の話 無意識でやってもこの半年間やり続けたことがうまいことできた。10秒10は(自己)ベストには程遠いので、ここから改まった気持ちで(次の)レースに行きたい。