飯塚翔太「充実していた」南アで走る意義を再確認

エスワティニと南アフリカ遠征から帰国した飯塚翔太(撮影・上田悠太)

陸上男子200メートルの飯塚翔太(27=ミズノ)が1日、約1週間の南アフリカと、その隣国エスワティニでの強化合宿と普及活動を終え、羽田空港着の航空機で帰国した。

エスワティニでは同国代表(当時スワジランド)として2度の五輪に出場しているシブシソ・マツェンジワと練習。芝の坂道などスピード練習に重点を置いた。その後、標高約1700メートルの高地である南アフリカに移動し、トレーニングを積んだ。飯塚は「キツさが違い、肺にきました。(今後も高地練習を)やる予定です」と口にした。

ただ最も大きな収穫は別にある。現地では陸上教室などで子どもと交流した。自分が少し走っただけで、子どもからは大きな歓声が湧いた。「走るのが言葉みたいに感じて。スポーツに国境は関係ない。走ることが充実していた」。バトンやストップウオッチをプレゼントすると反応がものすごかった。「こんなに喜んでもらえると思わなかった。選手として、できる可能性を見ました」。引退してからでなく、現役中に行くからこその意義も感じている。走ることの意義を再確認した。

少しでも現地の子に元気を届けるはずが、逆に力をもらった。来秋の世界選手権(ドーハ)、そして2年後の東京オリンピックへ、競技へのモチベーションは高まっていた。